2坪から韓国の食の魅力発信
商売堂内 韓国食材・雑貨 「ペブルダ」
 新潟県三条市本町2、三条ミニチャレンジショップ「商売堂」1階にある、韓国食材・雑貨「ペブルダ」は、昨年10月12日にオープンしたばかり。代表の石川直克さんが、韓国に魅せられて始めた店だ。

 石川さんは三条市在住で、現在33歳。高校卒業後、大阪の辻調理師専門学校で西洋料理を専攻した。卒業後は県内のホテルの厨房や、全く調理とは関係ない職場で働いていた。

 勤め先に韓国好きの上司がいて、その影響から韓国語を勉強し始めた。「もともと調理師で、食が大好きなので、韓国語の勉強を通して食にも興味をもつようになった」と笑う。当初は、自分で韓国の食材を取り寄せ、調理して楽しんでいたが、次第に「近くに韓国食材を扱う店もないし、だったら自分でやってみようと思った。もっと多くの人に韓国の魅力を知ってほしいと思った」と、きっかけを話す。

 その時に三条商工会議所などが中心となって進めていたチャレンジショップ、商売堂の存在を知り、応募した。「いきなり個店を構えようとしても資金もない。ここなら、自分以外の店も入っているし、商店街の人も協力してくれる。ここに入れてよかった」と入居を喜ぶ。

 「ペブルダ」とは、「ぺ」は「お腹」、「ブルダ」は「満足」という意味があり、合わせて「お腹いっぱい」という言葉になる。また、「ペブルダ」一語で、「満ち足りて不足がない」という意味もあり、「この店がお客様にとって、そういう存在になれれば」との願いも込めて付けた。

 同店では、キムチはもちろん、飲み物や麺類、お菓子など、いろいろなものが並ぶ。食材は、すべて石川さんが「日本人の好みに合うものを」と吟味を重ねたものばかり。「でも、ここにある食材は、ほんの一部に過ぎない。韓国にはもっとおいしいものがたくさんある」と話す。

 同店のキムチは、東京の韓国企業から仕入れたもので、漬けて2、3日ほどの浅漬けを取り扱っている。「日本人は酸味を嫌う。キムチは時間が経つほど、酸味が増す」とし、「キムチはもともと発酵食品なので、韓国ではほとんど浅漬けは食べない。発酵させると酸味も出るが、テレビなどで言われている体にいい成分も出る」とする。

 保存方法としては、チルド室に入れるのがお薦め。「キムチは空気と温度により酸化が進むので、チルド室に入れてもらった方が酸味を抑えることができる」とアドバイス。ただし、凍らせるとまた品質が変わってしまうので注意すること。

 最近、人気があるのは「柚子茶」。マーマレード状のものをお湯に溶かすだけなので、とても手軽に楽しめる。「レモネードの柚子味版。柚子にはレモンの3倍以上のビタミンCも入っているので、風邪予防や喉の保護にもいいですよ」と勧めている。

 そのほか、玄米から作った飲み物「アチムベサル」や、うるち米で作った円筒形の餅をコチュジャンと野菜で炒めた屋台料理「トッポキ」、鱈の胃袋を塩辛にして臭みをとり、コチュジャンなどをベースにして作り、コリコリとした食感が人気の「チャンジャ」など、この辺りでは、なかなか馴染みのない食材もずらり。

 「韓国では医食同源の考えが根本にあるので、食べ物一つひとつに意味がある。知れば知るほど、韓国の魅力に吸い寄せられる」とし、「この店をきっかけに、身近な国である韓国のことをもっと知ってほしい。国際交流の一助になれば」と夢を語る。

 また、今は韓国料理用の器など、取り扱う雑貨は少ないが、今後は食材同様、種類を増やしていく予定だ。

 この機会に、同店に足を運んで、韓国の食の魅力に触れてみては。

 商売堂の営業時間は、午前10時から午後7時まで。水曜定休。

 問い合わせは、商売堂(TEL0256・32・7080)へ。
                                                (廣川)