鋼材販売、金属加工の三条タイセイ
土農具、左官道具部門も手がける
 新潟県三条市三柳、鋼材販売並びに金属加工、三条タイセイ(株)(塚本彰社長・資本金1000万円・従業員数20人)は、このほど、新分野として、土農具、左官道具などの製造、販売を手がけ始めた。

 塚本社長は、大手鋼材卸商社に勤務した後、昭和63年に、同市下坂井地内で、鋼材卸商を創業。三条市、燕市、加茂市など県央地域の金属加工メーカーなどに鋼材を販売していた。

 流通革命によって中小の卸商社の淘汰が始まるなかで、塚本社長は、金属加工部門への業務拡大を計画。平成4年、現在の事務所、工場を建設して移転。下坂井の工場では、お客の注文に応じて鋼板を切断するシャーリング程度しかなかったが、移転後は、プラズマ加工機や、4メートルと長尺の厚板を折り曲げる機械を導入するなど積極的に業務を拡大。地元金属加工メーカーへの鋼材販売ばかりでなく、超大型の農業用ハウスの骨材を加工するなど、業用を拡大してきた。

 今回の土農具、左官道具は、整理した取引先メーカーの技術、機械設備を生かしながら、商品供給を行うことで、新分野を開拓しようというもの。
事務所の壁面を利用して展示された土農具、左官道具などの一部
 立鎌、熊手、ヘラ、壁突など鉄製品から、鍬などのステンレス製品まで、現在の取扱商品は30品目。三条市内の缶物卸、木工メーカーなどを得意先としている。

 事務所の壁に、一部商品を展示、PRしている。

 同社は、もともと、トップセールス型の企業で、現在でも、園芸部門を除いては営業スタッフを置いていない。

 塚本彰社長は現在、54歳で脂の乗り切った時期。「土農具、左官道具なども、一時期、中国製品が流入した。最近では、中国も人件費はじめ諸物価が高騰。貧富の格差が拡大している。安い労働力は、今でも、どんどん田舎から都市部に流入しているが、都市部の管理費は高騰、製品に転嫁されている。輸入という現金払いのシステムだと資金も固定するので、国内メーカーに注文が戻ってきている製品も見られる。一部門としてしっかりと育てたい」と、意欲的だ。
                                                 (社主)