中野助役留任決まる
市長、職員からの強い慰留
 新潟県燕市議会12月定例会は、1月9日午前9時30分から本会議を開き、提出された全ての議案を原案通り可決し、閉会した。

 昨年の本会議中に、12月定例会終了後の退任の意向を明らかにしていた中野邦雄助役は8日、高橋甚一市長に進退伺いを提出していたが、高橋市長、市職員らの強い慰留によって留任した。

 高橋市長は、本会議閉会後の議員懇談会の席に出向き、中野助役の留任を報告、議員全員が了承した。

 12月定例会終了後の退任を表明していた中野助役の進退について高橋市長は、議会閉会後に、赤塚功議長あてに留任の旨を記した文書を提出。赤塚議長、大岩勉副議長に趣旨を伝えた。

 直後に全市議が出席する議員懇談会が予定されていたことから、高橋市長は全市議に中野助役の留任について説明、全市議の同意を得たという。

 赤塚議長に提出した文書では、留任を求めた理由として、「今後の市政運営には、行財政の厳しい実態を熟知し専門的な立場から冷静に補佐できる助役が必要であり、市長として最も信頼する中野邦雄助役をおいて現時点では他に適任者はない」ことを筆頭に、「市長の再任は、市長、助役を含む行政当局と議会との市政運営の実績に対して評価があったと理解するべきで、辞職するべき理由がない」「市長再任による任期を全うしていただきたい」とし、「吉田町との昼夜兼行の協議に入るにあたり、行政当局の人事安定、意思の統一がなければ、両市町の信頼関係が築けず、協議進行に大きな支障となる」と留任の必要性を説明している。

 中野助役は、「けじめ」として昨年11月の高橋市長辞任時から退任の意向を固めており、高橋市長の再任が決まっても「12月定例会終了後、退任」の意向は変わらなかったが、高橋市長が再任後に強く慰留。課長、職員からも留任を希望されていた。

 中野助役は慰留に対して「12月定例会終了まで考えさせてほしい」としていたが、8日、高橋市長に進退伺を提出した。

 高橋市長は進退伺について、「私が辞職したことで提出されたと思うが、市長就任時に私が推薦してお願いした人。(辞職は)絶対にだめと誠心誠意慰留に努めた。当選した時から慰留を願っていた」と辞職を認めず、強く慰留した。これに対して中野助役も辞職しないことに同意したという。

 中野助役は、「市長が再任した後、慰留があったが12月定例会終了まで考えさせてもらった。課長、職員からも『厳しい財政状況など、いろいろな政治課題を一緒に乗り切ってほしい。私事よりも公を優先してほしい』と強く要望された」と留任を決意した心境について話していた。

 中野助役は留任ということで会見などは行わず、今まで通り公務にあたる。
                                                (外山)