本音で語る厳しい実態 
第2回燕市商店街長との懇談会
ふえる空き店舗 売上げ前年並みで「底打ち?」
開会の挨拶をする山田部会長 新潟県燕市の燕商工会議所小売商業部会(山田健部会長)は、1月16日午後6時から、第一グランドホテルで、各商店街長との懇談会を開催、各商店街の厳しい現状を紹介し、市、商工会議所への要望など、忌憚のない意見を交換した。

 燕市商工会議所側からは、笠原庄司専務理事、竹之内松雄産業振興課長らが出席、燕市商工振興課の宇佐美憲一課長らを招いた。

 商店街側は、小売商業部の正副部会長、燕市商店連合会の本多昭司理事長など13人が出席。

 はじめに、山田部会長が「新発田市、豊栄市が大激戦区。PLANTやベイシアが出店し、6月にはジャスコが1万5000平方メートルの店舗を出店する。見附市も、PLANTが出店し、今年の新年大売出しは、例年の何分の一しか、人が来なかったという。燕市は、厳しいが、他の市町村の商店街に比べれば空き店舗は少ない」と挨拶。

 各商店会や商店街振興組合、燕市商店街連合会などの代表が、商店会の現状と活動内容を紹介しあい、商工会議所、市への要望などを述べたもの。昨年1月の第1回に続き、2回目。


〜若手店主が頑張る 逆風の中で生き残り目指す〜

 秋葉町商店会の代表は、「空き店舗が増え、お客さんも大型店に取られている。宮町も秋葉町もスタンプカードを作っているが、数年前、一本化のためポイントカードを実施。ふれあいカードが要らないと言うお客さんが増え、出さないようになってきている。お客さんのサービスを心がけるのが商売の原点。若い世代が一生懸命やっている。インターネットによる取引関係も出ている。インターネットで買物できるものが増えている。商工会議所としても、インターネットで買物できるように考えてほしい」とした。

 もう一人の秋葉町商店会の代表は、「年1回の総会と飲み会だけの会で、事業は一切やっていない。アーケードの中の会員は、抜けたいと思っている。燕大通商店街の方に一生懸命やっており、脱退したい」と、本音の部分を披露。

 燕大通商店街振興組合の代表は、「秋葉町の一部と仲町で、1年の間に仏壇店が1軒、店を閉めた。旦那さんが亡くなられて、半分閉じている店が1軒ある。市日もそうだが、ここ2、3年、大通りに人が来なくなり、組合費を下げてくれと言う要望もある。どうしていいか分からず、現状のまま推移している。商店会活動は積極的にやっている。2代目も多く、商店会を開くと、16人に案内し、13人が出席するなど、会の活動は活発。燕市から助成金をもらって年1回と、市民祭の時の200メートル市日に全面的に協力している」と現況を報告。

 同じく同組合の代表の一人は、「ぽつぽつ、廃業される方が出てきている。アーケードでも、柱が腐ったりしているが、その場しのぎながら修繕している。無借金だからできる。残った商店の若手が他商店街に比べ多いので、なんとかやっていける。商工会議所跡地を、これまで、駐車場として燕市から借りていたが、昨年12月いっぱいで、終わらせた。平日は本当に人が歩いていない。人の出る三・八の市に、金を掛けないで、なんとか商店街のいいところをPRすることが必要。商店会が幾つかあるが、一つになって、なにかやる。燕市商店連合会の理事の出席者の顔ぶれも決まって、若手が苦労している」と改革の必要性を訴えた。

〜中心商店街でも危機意識 
  宮町商店街での更地は初〜


 中央通商店会の代表は「中央通商店会は40年の歴史があるといいます。中央通1から中央通5−3まで、3キロほどある。商店は四十数店。中央通の商店会のメンバーの半分は厳しい状況。全く事業をすることができない。年間会費6000円で、1回の総会で使ってしまい、1軒当たり800円くらいしか残らない。48歳が最年少。若手というのが皆無。集まると、60歳で年金をもらうようになったね、というような話。商売をやめるかという状況で、会計の残金が減って、あと1回総会ができるかどうか。お金がなくなったら解散。燕市商店連合会に合流する」と、商店街の衰退ぶりをうかがわせた。

 また、昨年12月30日、イオンが経営している県央サティに、イオンの代表者、岡田元也さんがお忍びで来店した際の話として、「イオンも、2、3年先、新潟県内にスーパーセンターを開店していくという話をしていた」ことを披瀝。「中に入るか、そう言うところとぶつからないようにするか。現在あるGMS(量販店)のかなりが機能しなくなる」と危機感を如実にした。

 さらに、同商店会のほかの代表は、「中央通商店会は何も活動していない。20年先は5、6店舗残るかどうか。マルイの前にリオンドールが出てくるという話があり、そうなると5年後には数店舗しか残らない。残すには、加茂市のように市長さんから、規制をしてもらうしかないが、よくないこと。個人個人で頑張っているが、いっぱい、いっぱい」

 燕市商店連合会の代表は、ポイントカードの発行、商品券の発売、市民祭での200メートル市日の開設、年末年始の大売出しなどの事業を行っているなかで、「今回の年末年始の売出しでは、昨年並みの売上げを確保した。各商店に頑張っていただいた結果。商店会の一本化という話も出ている。中心となって話を進めなければならない。長い時間を掛けて相談していかなければならない。連合会のイベントは、直接個店の売上げに結びつかないと言われるが、商店街に人から出てきてもらい、それを各商店が知恵を絞って売上げアップに結び付けて欲しい。イベントの目標は、ここに商店街がありますよということを知らせていくこと。おじいさん、おばあさんが、里帰りの孫を連れてくる姿が見られたが、こうしたことを大事にしていきたい。退会する店が増えているが、なんとか頑張っていきたい」と、全体の商店をまとめる立場を意識しての発言。

 中心商店街の一つ宮町商店街振興組合の代表は、「チャレンジショップをわれわれ宮町に開店していただき、市民祭の200メートル市日も宮町の道を利用頂きありがとうございます。昨年暮れに、リベロさんの撤退など3軒の店がなくなった。この先どうなるのだろうと、戦々恐々としているのが現状。吉田、巻でも、商店街の店が、昼までも店の明りが消えているが、燕市の商店街では、表通りの店は電気をつけて、明るくしている」、同振興組合のもう一人の代表は、「廃業、撤退で店舗が閉じており、私の店の、隣の建物が壊され、更地になった。宮町商店街で更地ができたのは初めてのこと」と危機意識を強めながらも、「年2回共同売りだしを行っている。年々、少しずつ実績が落ちてきたが、ここ1、2年で底を打った。昨年は、前年並み。レベルの低い次元の話だが、喜んでいる。年間行事を減らさないように協力頂ければ、一致団結、努力して参りたい」と、決意を述べた。

〜第四脇道路の早期着工を 
  新潟中央銀行跡なんとかして〜


 燕市、燕商工会議所への要望では、秋葉町商店会の代表がまず発言。「店舗を改修するにも、1000万円から2000万円かかるし、利息も2、3%。商工会議所の制度融資は500万円限度。何かいい制度はないか。高度化資金は無利息というが」
 
宇佐美商工振興課長は「燕市の近代化資金があり、2000万円が限度。高度化資金は、協同組合でないと借りられない」と融資制度の内容を紹介した。

 燕大通商店街振興組合の代表は、「新潟中央銀行跡を、ギャラリーなどとして買い取って欲しい。固定資産税が120万円かかるという。5、6店舗で共同購入する際には、減免できないか。第四銀行燕支店から国道289号線の燕保育所脇の間に、道路の計画が、旧カナ吉の公園の予定があるという。一日も早く建設して欲しい。大通りの駐車は30分以内。看板に書いてあるが、市の広報などでPRして欲しい」と要望。

 宇佐美課長は「まちづくり総合支援事業の計画はあるが、今の財政事情では難しい。30分以内の駐車については広報する。商店街関係者の車でないことを祈る」とし、竹之内松雄燕商工会議所産業振興課長は、「チャレンジショップの出品者ということで、半額を商工会議所が補助して駐車場に止めるよう厳しく言っている。会議所会報でPRする」と答えた。

 宮町商店街振興組合の代表は、「せっかく、福祉巡回バスを走らせているのだから、大通りを走らせて欲しい。バスの大きさを小さくしても、穀町、宮町、仲町などに停車できるようにして欲しい。犬の散歩で、今では、マナーがよくなって、糞をおいて行く人は減ったが、電柱やシャッターにおしっこを掛けていく。柱やシャッターは家の玄関口に当たるもので気分もよくないし、錆びる。広報して欲しい」と要望。

 宇佐美課長は「巡回バスは、担当課と協議する。犬のおしっこについては広報する」と答えた。

 また、中央通商店会の代表は「特に要望はないが、廃業していく店主などへの精神的なケアなど、いろいろな相談に乗って欲しい」と要望。

 燕市商店連合会の代表は「年末年始の大売出しはマンネリ化しており、リニューアルの必要がある。早めに計画を練り、リニューアルしたいので、その際は協力をお願いしたい。市民祭の200メートル市日については、2年、3年先まで担当者が決まっている。続けさせて欲しい」と要望。

 同商工会議所副部会長の一人が、弥彦線燕駅前通りの街灯の改修について「改修するのにいい補助を受ける方法が見当たらない。昨年の春、一本、街灯が腐って倒れた。高速道三条燕インターから燕市に向かう道路に燕をあしらったいい街灯がある」と、街灯の改修への助成を要望。

 宇佐美課長は「燕をあしらった街灯は1基200万円もかかる。防犯灯という意味ではあるかもしれないので調べてみる」ということで答えとした。 
                                                (社主)