製造品出荷額 燕市微増、三条市9.2%減
三条、燕両市の15年工業統計
新潟県三条市、燕市は、4月8日、平成15年工業統計の速報値を発表した。
三条市は、製造品出荷額等が1885億7908万円で、昨年に続いて製造品出荷額等が2000億円台を割り込んだ。平成13年の調査と比べると9.2%減。
一方、燕市では事業所数、従業者数ともに減少したが、製造品出荷額等は1507億954万円で、13年に比べ1.1%増と、寡占化が鮮明になっている。
なお、平成13年の数値と比較するのは、14年の調査が従業者3人以下の事業所を対象外としており、13年、15年は全数調査だったため。
〜燕市 製造品出荷額1507億円
事業所数、従業者数は減〜
燕市の平成15年工業統計調査速報によると、同年の製造品出荷額は1597億954万円で、前年比(4人以上の事業所調査)で177億2947万円増加、平成13年に比べて17億945万円増えた。平成10年以来右肩下がりの減少傾向が続いていたが、5年ぶりに増加した。もっとも事業所数、従業員数とも減少を続けており、企業間格差が浮き彫りになった。
昨年の工業統計調査は、従業者数4人以上の事業所を対象として実施。速報での対比は、直近の全数調査である13年との比較。
製造品出荷額等の業種別でみると、精密機械器具が63.1%、輸送用機械器具が49.9%、鉄鋼が38.5%の大幅増。非鉄金属も5.2%、食料品・飲料が0.2%、その他の製品13.1%増加したほかは、すべて減少。印刷・化学工業、電気機械器具、プラスチックで特に減少が目立つ。
事業所数は1908件で、前年比93.5%、従業員数は1万740人で、13年比で94.6%。
事業所数の増減内訳は、新たに事業を始めたものが6件、市内での製造活動をやめたものが65件で、うち廃業・転出が63件、他産業への転業が2件。3人以下の零細工場では休業中が33件で、廃業する事業所が多い。
業種別では、その他の製品で2件増加したほかは、横ばいもしくは減少傾向。構成比の最も高い金属製品は105件の大幅な減少。
業種別の従業者数は、非鉄金属、窯業、家具、食料品・飲料の4業種と、その他の製品で増加したが、ほかは減少している。電気機械器具、印刷・化学工業、繊維・衣服、プラスチックは大幅な減少。
規模別では、20から29人で28.4%、50から99人が13.2%の増となったが、ほかはすべて減少。
金属製品製造業に絞った数字では、事業所数が1421件で、10年前と比べると637件の減少。従業員数も6224人で、10年間で3106人も減った。
製造品出荷額も662億9186万円で、13年比93.1%。10年間で最も少なくなった。
(外山)
〜三条市 製造品出荷額1885億円
事業所数、従業者数も減〜
三条市の調査結果は、事業所数が1356件で、平成13年に比べ(以下、13年比と表す)9.3%減、従業者数は1万1803人で13年比8.9%減、製造品出荷額等は、1885億7908万円で、13年比9.2%減だった。
うち、全体の半数以上を占める金属関係工業でも、全体的に減少傾向。
事業所数が961件で13年比10.4%減と1000件を下回った。従業者数は8271人で13年比9.8%減、製造品出荷額等は、1467億302万円で13年比8.0%減。
また、金属関係工業の数値を、15年前の昭和62年の調査数値と比較してみると、事業所数は39.1%減、従業者数は27.1%減、製造品出荷額等は、1.2%増。燕市と同様に寡占化の傾向が著しい。
また、全業種での現金給与総額は356億7977万円、13年比10.6%減。しかし、常用労働者一人あたりの年間給与総額は13年比0.7%増。従業者のパート化も進んでいるようだ。
事業所の従業者規模別では、従業者100人以上の大手は、製造品出荷額等が若干増加しているが、それ以下の規模の事業所は、減少傾向。大手事業所は過去のリストラで着実に業績を回復しつつあり、中小事業所は冷え込んでいる構図が見えてくる。
従業者数100人以上の事業所の製造品出荷額等が、13年比2.6%増なのに対し、従業者数1人から3人の事業所は、13年費7.8%減、従業者数4人から9人の事業所は13年比11.1%減などとなっている。
(重藤)
