ネットで全国から応募
中企大三条校 HP活用
新潟県の中小企業大学校三条校(横谷直樹校長)では、同校ホームページを通しての受講申し込みが増えている。募集対象としている新潟、長野県だけでなく、全国各地から受講者が集まっているという。
小売業界などを中心に、ホームページを活用して商圏を広げる重要性が訴えられ、同校の研修でもネット利用を取り上げた科目があるだけに、同校自らが模範を示しているようなもの。
同校研修課堀田充徳課長代理は「セキュリティシステムで企業情報を守り、申し込み手続きを簡素化したために申し込みが増えているのでは。企業の方からホームページ利用について相談があれば、応じていきたい」としている。
同校が、ホームページで受講申し込みを始めたのは、平成12年度から。初年度の申し込みは22件と少なかったが、13年度は62件に増え、14年度は110人と倍増を続け、15年度は受講応募総数の20.5%を占める241人がホームページを通して申し込んだ。
同校のホームページは、フラッシュ画像などを多用して派手な演出を行うものではなく、堀田課長代理が一人で製作し運営。経費を抑えている。
コンテンツは、同校の研修案内パンフレットをそのまま電子媒体として活用している。申し込みまでの手順は、トップページから四段階と簡単。新しい情報もダイレクトメールより早い段階でアップする。
堀田課長代理は「企業からの申し込み手段を増やすためと、事務の効率化のために始めた。企業情報を守るためにセキュリティー確保と、一回申し込んでいただければ、情報を記録して、次回からは入力が簡単に済むようにしたので、リピーターも多い」と、申し込み増の原因を分析する。
さらに、ホームページで申し込んだ直後に、サーバーから自動で申し込み確認の返信メールを送るため、企業側に安心感も与えているという。現在、受講申し込みの主な手段はファクシミリ。
効率化の面では、ファクシミリでの申し込みと違い、データそのままファイル化するため、企業の情報を入力し直す必要がない。
現在、研修課は6人体制で研修申し込みの対応などを行っているが、今後、ホームページからの申し込みが増え、効率化が進めば「より、企業の方の相談に乗ることができるようになる」と期待している。
また、新潟県、長野県以外からの申し込みが増えたことについては、同校にとっても嬉しい誤算だったようだ。
富山県、石川県などの近県や北海道、埼玉県、神奈川県、京都府など、全国各地からで、応募理由はさまざま。
ある業界でカリスマ的な人物が講師を務めた研修だったから、ライバル企業を意識して地元の研修機関で受講せずに、あえて遠方の三条校での受講を望んだというケースなども。
堀田課長代理は「新潟県、長野県からの応募が大半だが、特に、競争の激しい関東圏から申し込みがあったのは、三条校として嬉しい限り。今後もネット社会の進展などもあり、さまざまな申し込みが増えてくるだろう」とする。
同校では、現在、インターネット環境の活用に力を入れている。研修では繁盛店に学ぶ小売店経営の秘訣」でネット活用を盛り込んでいる。設備面では、4月から、ノートパソコンを持ち込めば電子メールが自由に利用できる「ビジネスコーナー」を新設。光ファイバーによる高速ネット環境を無料で利用できる。
「受講者の方の声を取り入れて設置した。ぜひ、ご利用を」とPRする。
http://inst.jasmec.go.jp/sanjo/
(重藤)
