三条・栄・下田・田上で光ファイバー網
100Mbps総延長119キロメートル
 新潟県三条市、栄町、下田村と田上町の4市町村は、来年3月をめどに各市町村間を光ファイバーで結び、通信速度100Mbpsの地域イントラネット網を構築する。光ファイバー総延長は119.47キロメートル。

 現在の三条市のイントラネット網と同様に、公共施設予約システムなどのほか、防災情報提供システムなどを拡充し、IP電話も利用する。

 合併の枠組みから外れている田上町も加えてのシステム構築について、三条市情報政策課は「平成15年7月に検討を始めた段階では、合併の枠組みは4市町村であり、その後、3市町村になったが、4つの方が補助金の採択を得やすかったため」と説明している。

 ネットワーク構築の素案は、5月24日午前10時からの三条市議会総務文教常任委員協議会(西沢慶一委員長)で示された。

 三条市では現在、市内64の公共施設を光ファイバーによるネットワークで結び、学校教育支援システム、公共施設予約システムなど、3システムを稼動している。

 このシステムを、合併を協議している栄町、下田村のほか、田上町にも広げ、さらに新たなシステムを加え、サービス内容を充実させようというもの。

 4市町村の役所・役場を光ファイバーで結び、さらに、それぞれの役所・役場から公共施設へ光ファイバーを接続する。三条市では、現在の64施設に17施設を加えた81施設、栄町は10施設、下田村は20施設、田上町は5施設。

 4市町村の役所・役場を結ぶ光ファイバーは円形状で、自営光ファイバーが基本だが、三条市と田上町の間は、国土交通省が信濃川堤防沿いに敷設したダークファイバー回線を利用する。

 ダークファイバーとは、敷設してあるが、現在は利用していない光ファイバーのこと。全国各地にあり、通信事業者などに貸し出している。三条市が代表して、年間106万円で借り受ける予定。

 光ファイバーの距離は、庁舎間を結ぶ幹線が62.9キロメートル。各市町村では、三条市が26.3キロメートル、栄町が10.85キロメートル、下田村が16.62メートル、田上町が1.8キロメートル。

 また、通信速度の100Mbpsは、映画1本分を5分ほどでダウンロードできるという。

 ネットワーク構築により、新たに利用可能となるシステムは、住民相談システム、災害情報提供システム、IP電話。

 住民相談システムは、公共施設に設置した端末と固定カメラを使い、各庁舎とテレビ通信で、行政相談を受ける。

 防災情報提供システムは、災害時のすばやい情報収集と提供を目指したもの。 

 IP電話とは、インターネットプロトコル電話の略。インターネット回線を利用して低コストで通話できる。庁舎間の連絡だけでなく、住民相談、防災情報の各システムでも用いる。

 委員会での質疑では角田正明委員が「4市町村時のものを継続するというが、支障はないのか」と質問。

 國定勇人情報政策課長は「公共施設の利用などは、市町村の垣根を越えて利用されているものであり、支障はないと考えている」と答えた。

 総事業費は、4億7446万8000円。ほとんどが、補助金と起債で、一般財源は4554万4000円、各市町村で、人口割などで負担する。

 今後は、6月定例市議会に、予算案を提出。7月に補助金交付決定を受ける見通し。その後、9月定例市議会に選定業者案を提出し、工事に入る。工事完了は、17年3月をめどとしている。    
                                                (重藤)