出品2回目で確かな手応え
茂野タンス店 今年もミラノ・WA−Qu展に参加
新潟県田上町原ヶ崎、(有)茂野タンス店(茂野克司社長)は、今年も4月14日から19日までイタリア・ミラノで開催された、「WA―Qu(和空)EXHIBITION」に参加し、桐たんすの海外での販路開拓を着実に進めている。
「WA―Qu」とは、和の空間、つまり日本の空間のこと。プロデューサーの京都府・(株)アルクインターナショナル代表、中塚重樹さんをはじめ、日本を代表する歴史都市・京都を拠点に活動するデザイナー10人が、日本の伝統的な建築空間に宿る「和」の精神と、生活の道具としてのモノとのかかわりの中に新たな価値を表現しようと試みたもので、今回で2回目。ミラノ国際家具見本市と同時開催している。
同社は昨年、(株)岩倉榮利造形開発研究所代表で、デザイナーの岩倉榮利さんのデザインに基づき、足付きの「桐箪笥(KIRI‐DANSU)」を製作した。
今回はミラノ在住のデザイナー、スタジオ・テラオ代表の寺尾純さんがデザインし、茂野タンス店の伝統工芸士、野崎宏幸さんが手掛けた「La KIRI 200」を出品。同作品は、平成15年度全国伝統的工芸品公募展でも佳作に入賞している。
同展で、同作品にKENWOODがスポンサーに付き、ブースでは「HAUTA(端唄)」を流した。
今回の参加で、ミラノ市内の和雑貨店などから、同社商品を扱いたいとの引き合いも多く寄せられた。
茂野社長は「ミラノ国際家具見本市は、世界でも認められたイベント。ここで新作を発表するデザイナーなども多い。家具業界において、日本国内は不況だが、それを感じさせないほどの人出だった」と手応えを感じていた。
また茂野社長は、イタリアの海辺の町、カラーラ在住で、同社商品を使っている、女性造形作家を訪ねた。「彼女は当社の『栄蔵』シリーズの小さなタンスを使っている。ここは海風で湿気も多い。イタリアの家具は、デザインも機能も優れているが、桐のように特性を生かしたものはない。だからこそ、売り込むチャンスはあると思う。それにイタリアのコモ市は、織物で有名な十日町市の姉妹都市。その点からしても、桐たんすは売れるのではないか」と分析する。
加えて、茂野社長は「日本の市場がこれだけ冷え込んでいるならば、やはり海外などに目を向け、市場を広げなければならないのではないか」とし、同業者にも参加を呼びかけている。
(廣川)
