今後に期待込め解散
三条DIY振興会 24年で幕下ろす
新潟県の三条DIY振興会(高橋司会長・会員43社)は、6月11日午後6時から、三条市本町2、魚長で通常総会並びに解散式を行い、24年間の活動に幕を下ろした。
同会は、昭和55年7月に、三条にホームセンター業界の情報を提供するためと、DIYショウに出展する企業に対する市からの助成金を受ける団体として設立。角利産業(株)の加藤重利前社長が中心となって進め、初代会長に就いた。
以来、DIYショウ出展企業の取りまとめ、ホームセンター、流通業界関係者を招いての講演会などを開催してきた。特に、講演会では、昭和62年に(株)セブンイレブン社長の鈴木敏文さん、平成5年に(株)ダイクマ社長の森田茂文さん、平成15年にアイリスオーヤマ(株)社長の大山健太郎さんなど、業界の第一人者を招いていた。
しかし、近年になって、財政事情から、市の助成金が中止となった。また、ホームセンター業界の変動が激しくなる中、振興会として会員に再起を見据えた情報を伝えることが難しくなってきていたという。
解散後は、DIYショウ出展の取りまとめは、商工会議所で行う。
この日の総会で高橋会長は「今、DIY産業は2、3兆円産業に成長し、三条の金物卸商、メーカーも大きな成長を遂げ、DIYショウを通して、産地を全国に十分アピールできた。しかし、ホームセンター業界が非常に変化している。例えば、ホームセンターで扱っていたカテゴリーが独立し、家電、ドラッグストアーとなり、ホームセンターの対抗馬となっている。こうした中、会員のみなさんに変化をお伝えすることができなくなっているのが現状。今回、この会は解散することになるが、今後、新しい時代に対応するための会ができると思っている。新しいことを進めるためには、何かを捨てなければできないと思い、今日の決断をした。今回は、発展的な解散だ」と挨拶。
解散議決を満場一致で可決後、解散式に移った。
解散式では、来賓祝辞で、渡辺勝利商工会議所会頭が「私の会社では、以前は曲尺を生産していたが、今は何屋といってよいか、分からない状況。この地域は、地球規模の競合で生産せざるを得ない地域であり、DIY業界は特に激しい。だから、自ら体勢を立て直し、次に臨むのは非常によいことだ。会議所としては、当面の受け皿をつくっていきたい」とした。
同会4代会長を務めた相伍工業(株)の相田明雄会長は「変化の時代に大きな転換を選ぶことはよく理解できる。ぜひ、これからも発展していってほしい」と今後に期待した。
また、歴代会長表彰として、11代会長の加藤敏敦角利産業(株)社長、12代会長の小山喜一郎(株)スリーピークス技研社長を表彰。
謝辞として、加藤11代会長は「市長が補助金を段階的にカットし始めた時に、出展企業が減ると反対したのだが、逆に増えた。当初は振興会の解散に反対していたが、これからは、行政から何かをしてもらうのではなく、自助努力で何かをするということを考えないと駄目になってしまう」とした。
なお、総会で承認された15年度決算額は、収入合計が2476万2335円、支出合計が2342万3849円で、差引残高が133万8486円。今後、差引残高と周年事業積立金を合わせた170万円ほどについては、会員で按分する。
(重藤)
