何回当選したかは念頭にない
小池市長 安武市議の多選制限についての質問に
新潟県加茂市の安武秀敏加茂市議は、6月22日、加茂市議会6月定例会の一般質問で、首長の多選制限などについて、小池清彦加茂市長に意見を求めた。
安武市議は、平山征夫県知事が4選不出馬を表明し、その理由として、長くやると、おごり、マンネリ、淀みなど弊害が出るので、当初から3期で目標を達成できるように考えていたと述べたことを挙げ、「このことについて、三条市長は個人の見識だが、多選はよくないと述べている。他の自治体では、市長が通算3期を超えてやることがないように条例を制定しているところもある。多選により独善的になることを懸念してのこと。今まで加茂は2、3期で退任しているが、その辺についてどうか」と考えを聞いた。
現在、3期10年目の小池市長は「多選がいけないというなら、自ら範を示すべきだ。自分(安武市議)は4選しているのだから、今すぐ辞して、多選反対を唱えればいい。自分は何期もやり、首長の多選は認めないというのは独善的だ」と、反対に4期18年目の安武市議を批判。続けて「大体、多選とは何期以上のことを言うのか。アメリカは3期で多選、日本の県知事などは4期で多選という」と基準が曖昧であることを指摘し、旧安田町長で、現阿賀野市長の本田富雄市議を例に、「本田市長は、旧安田町において最長記録タイの10選を果たした。そしてこのたび、阿賀野市の初代市長に立候補し、見事、市民の熱い支持を得て82歳という高齢で当選した」と話した。
また、平山県知事の4選不出馬については「多選に反対だったからではなく、金子前知事から受け継いだ貯金を使い果たしたからだ。ひどいことをしたのだから辞めざるを得ない。3期目で目標達成したのではなく、財政破たんさせた。最悪の結果。多選を語る資格はない。3期の反省をすべきだ」と声を荒げながらも、「それはそれで、私は平山知事に大変ご厄介になった。今後のご健勝、ご活躍を望む」と結んだ。
小池市長は1回目の答弁の最後に、首長の資格として、民主的な市政を心掛けていること、平和主義者であることなどを挙げ、「何回当選したかという俗っぽい話ではなく、私はよもやま話のもと、日々力を尽くしている。何回当選したかは念頭にない」とした。
安武市議は、小池市長の「議員を辞めてから言え」との発言に対し、「議員には権力がない。それは違うと思う」と反論。しばらく問答した末に、別の質問に移った。
〜自助努力「一切申し上げない」
小池市長 安中市議一般質問に〜
安中弘加茂市議は、6月22日、加茂市議会6月定例会の一般質問に立ち、「厳しい財政状況とはいえ加茂市の活性化策を見出す努力を」などについて、小池清彦加茂市長の姿勢を質した。
安中市議は「小泉悪政時代は守りの時期と言うが、工業出荷額も減り続け、市の勢いは疲弊が感じられ、先行きに展望を見出せず、暗闇から抜け出せない。このように混迷している時は、マイナス面をさらけ出すのではなく、良いところを探し、伸ばしていく必要がある。守りの時代だからと言って、座して待つ必要はない。市政の発展に向かって長所を伸ばしていく必要がある。木工業界と行政が一体となり発展させる必要がある」と述べた。
また、「景気が回復し、税収を伸ばすのは国政の仕事だが、地方も小さくてもいいので何かすべきだ。『みんなで考え、力をあわせ、のびゆくまちを築きます』との加茂市民憲章の姿勢に立ち返り、前向きに検討すべきだ」とした。
これに対し、小池市長は市長就任以来、200万円上限の無担保無保証の融資制度、郊外型大型店出店阻止、工業誘致などと取り組んできた事柄を挙げ、東芝ホームテクノや新潟鐵工所、丸五技研などの大企業や、須田木工団地の連鎖倒産を防いだことなどの実績を述べて、以前から業界の要望を聞き、尽力してきたことを強調。
木工製品を木工建築と合わせてブランド化することについて、「検討したがまとまらなかった経緯もある。念頭にはおいて置く」と答えるにとどめた。
安中市議は「市長は就任以来多くの事業を行い、他に差をつけてきた。みんな、さすが市長と敬服している。しかし今後、小泉内閣が倒れ、国から大量に金が来る時代になると言っても、信じて一休みすべきか不安。産業問題については、市長から語りかけ、活気のある市をつくろうと呼びかけてほしい」と求めた。
小池市長は「状況を正確に把握しなければならない。攻めの時代は徹底的に、皮肉を言われるほどやってきた。今は守りなので、ひたすら加茂の企業を守る」とし、再度、倒産を防いできたことなどを強調。
「小泉悪政の中で、平成16年度予算は1億4000万円の赤字で済んだ。16億円の貯金から1億4000万円減るだけで済んだ。やがて赤字はなくなり、黒字に転じる。下水道の起債が大変だったが、期間が30年から45年に延びたので大丈夫。あとは平成19年以降、団塊の世代の市職員が100人ほど退職するので、退職金だけ。これも起債できるようお願いしている。起債が認められなければ、5年分割払いも止むを得ない。しかし下水道の問題がなくなったので、平成24年を待たず、再び燦然と輝く財政となった。これで退職金問題が解決されれば、燦然かつ燦燦と輝く」と語った。
安中市議は「市長は市民をお客様、神様という割に、市民に何も期待していない。産業振興も、市長に任せればいいのかもしれないが、じゃあ私たちは生活保護を受けて休んでいればいいのかと、勘違いする。市長は嫌いかもしれないが、自立、自助努力を促す必要がある。神様なので何もしなくていいでは『もろバカ』になる」と危惧。
小池市長は「一国の総理が、自助努力を強要するのはダメだ。自分ができないから市民に痛みを我慢させている。市町村長も知事も、自助努力を強要する人は何もしていない。市民は百も承知で、日々自助努力の連続。そうい人に向かってさらに言うのは、一生懸命やっている人間を叩きつけるものだと思う。自助努力している人を精一杯幸せにすることが大切。資本主義の大きな欠陥である、自由放任、弱肉強食という悪しきものを修正することが課題。自助努力は一切申し上げず、一生懸命お助け申し上げる」とした。
(廣川)
