再興10周年、交流に一役
舘野地蔵保存会 浄財寄付
新潟県燕市の舘野地蔵保存会(湯川政治会長)は、6月11日、社会福祉に役立ててほしいと、同会で管理している地蔵尊への浄財、8万207円を燕市に寄付した。
この日、湯川会長の長女、秀美さん、地元選出の赤塚功市議会議長、会員の石田ヒデさん、小沢茂男さんの4人が市役所を訪ね、高橋甚一市長に寄付金を手渡した。浄財は、合計10万207円で、うち2万円はユニセフに寄付した。
舘野の地蔵は、「馬に蹴られて割れた地蔵が、庵主に化けて岩室温泉に湯治に行き傷を治し、その後、岩室温泉に行った村人が、温泉場の人に、村の庵主が湯治に来ていたと聞かされたが、村内に庵主などおらず、地蔵を見たところ傷が治っていた。地蔵は村人が心配してくれたのに感謝して、傷や皮膚病に効く鉱泉のでる井戸を教えた」と、伝わっている。いまでも当時のものとされる地蔵が残っており、「馬が蹴った跡を確認できる」という。
この井戸と地蔵は、井戸水を風呂に入れると傷や病気が治るご利益があるとされ親しまれてきたが、戦後になって管理する人がいなくなると廃れていた。
これを湯川会長が平成6年に敷地を買い取って、新たに地蔵を建立し、井戸に汲み上げポンプを設置するなどして再興。「私的に建立したのに、お賽銭を貰うのは申し訳ない」と、翌年の平成7年から浄財の寄付を続けている。
井戸には、今でも、毎週のように水を汲みに来る人があり、地蔵には供物が絶えない。同会には、市内はもちろん、三条市や白根市、関東にも会員がいる。
なお、同会では、24日午後6時から、地蔵祭りを行った。燕市灰方、万福寺住職が読経、なおらいや、子どもたちへのお菓子の配布などで、例年100人以上が参加している。
舘野の地蔵は、地域住民の交流にも一役かっている。
(外山)
