別々で施設建設へ
中越し尿処理 燕脱会承認
 三条市、燕市、栄町、下田村でし尿を共同処理している新潟県中越衛生処理組合(管理者・高橋一夫三条市長)は、同組合が進めている新施設建設に燕市が参加しないことを受け、5月31日午後2時半から、組合議会の協議会と臨時会を開き、分担金割合の変更、減額補正などを全会一致で可決した。

 燕市は、現在協議中の合併の枠組みが、三条市を中心とした合併とずれるため、単独でのし尿処理を検討。県からの許可が下りたため、進行中の4市町村による新施設建設に参加しない方針を決めた。

 これを受け、同組合では、燕市の方針を受け入れ、新施設建設のための準備を遅らせ、この日臨時会を開いた。

 三条市側の新施設建設は、今年度からスタートする予定だったが、燕市の脱退関連で、まだ始まっておらず、今後、2カ月遅れの6月から、環境評価書作成等委託のための準備に入る。

 来年度からは、新施設建設については、三条市など3市町村と燕市は別の道を辿る。三条市側は、組合事業とは別に新市で建設準備を進める。燕市は単独の施設建設の検討を進める。組合では、し尿処理のみを行う。新施設は、三条市側は、従来どおり塚野目の下水道処理場の隣、燕市は、灰方の終末処理場に隣接して建設するという。

 両施設とも、平成21年度の供用開始を見込んでおり、その後、同組合は解散する。

 この日、午後2時半からの協議会では、管理者の高橋三条市長が「燕市からの建設に加わらないとの申し出を受け、やむを得ないと了承した。燕市が、し尿処理共有のメリットがないと判断されたならば、これを引き止めるわけにはいかなかった」と経緯を説明。

 続いて、副管理者である高橋甚一燕市長が「合併協議では、燕市を除く市町村が新市になる予定であり、燕市の合併の枠組みと異なるため、今後の施設建設に支障を来たす恐れがあるため、単独による事業を研究し、県と協議した」と、理解を求めた。

 質疑では、三条市の高坂登志郎委員のみが発言。

 高坂委員は「昨年11月の組合議会では、現在の枠組みで施設建設を進めるとのことだった。燕市が建設に加わらないことで、環境調査委託の事業が遅れることになる。この辺をどう感じているか」と質問。

 高橋燕市長は「予算面からのご指摘だが、申し訳ないと感じている」とした。

 続いて、高坂委員は「いつごろから、単独での道を検討していたのか」と質問。

 高橋燕市長は「正確な日時は覚えていないが、以前、新施設を三条市で建設するという中で、三条市の下水処理場の排水を使い、処理経費を軽減することが、同一市でないとできないということで、三条市長が骨を折っていた。その中で、燕市としても合併が駄目ならば、迷惑がかかるので、独自に研究した。最近になって県から、燕市の下水道普及率が50%になる見通しであることや、さらに普及を進める計画であることから、許可が出た。かなり前から研究していたが、何年も前からのことではない」と答えた。

 また、今後の三条市側の新施設建設のスケジュールについては、環境調査などを行い、平成19年度から建設を開始。また、建設費用に関しては、合併特例債を充てる方向で検討中。

 なお、この日議決された議案のうち、補正予算は、今年度建設準備関連で予定されていた800万円と三条市の職員給与2.5%に準じて給与カットする分を合わせて916万5000円を減額するもの。 
                                                (重藤)