高橋市長、6月17日進退発表か
燕市議会6月定例会
新潟県燕市議会は、6月16日午前9時30分から、6月定例会を開会。専決処分2件、人権擁護委員の推薦など6議案を原案通り可決したほか、6議案と請願、陳情を所管の常任委員会に付託。一般質問では、齋藤紀美江、浅野金六、田野隆夫、川ア健吾、タナカ・キンの5市議が市政について質した。
齋藤市議は、市制50周年記念行事の質問に関連して、高橋甚一市長の進退について質したが、高橋市長は「通告がないので、50周年記念のことだけを答えたい」と、明言を避けた。
17日の一般質問では、最初に登壇する大岩勉副議長が、高橋市長の進退について通告しており、高橋市長の答弁が注目された。
定例会開会前の午前9時、急きょ、議会運営委員会(大山治郎委員長)を開き、高橋市長が、下水終末処理場施設土木工事の契約変更議案の取り下げを提出、委員会でこれを了承。本会議で、大山委員長が経過を説明した。
今定例会は、4月に逝去した古寺正晴市議の追悼議会。冒頭には、遺族を議場に招き、故古寺市議に黙祷を捧げ、大岩副議長が追悼演説を行った。
大岩副議長は「古寺議員を亡くしたことは、市議会、市民にとっても大きかった。JAの会長などを歴任、西蒲原郡、燕地域の農業にも貢献され、市議会では、当選以来、強い責任感のもとで行動された。初当選直後の議会で、燕市で穫れたコシヒカリを市内で精米して学校給食へ、と訴え、当時、長岡市での精米を固持する教育委員会を撥ね退け、難攻不落と言われた日本学校給食会の牙城の一角を崩したことが印象に残っている。ご長男が『父の体調の変化に気づけなかったことが悔やまれる』と、おっしゃっていたが、我々議員も、古寺議員の笑顔に、体調の変化を読み取れず悔やんでいる。自分の思ったことにはまっすぐ進む強い意志で議員活動を貫徹された、あなたなら、どう発言するか、どう行動するかを考え、あなたの遺志が市政に反映されるよう、議員一同努めたい」と、哀悼の念を表した。
本会議では、議案の審議に続いて、一般質問に入った。
議案の審議では、燕市税条例の一部改正、国民保険条例の一部改正についての専決処分、人権擁護委員の推薦について審議。
燕市税条例の一部改正では、長井由喜雄市議が「個人増税に反対する」と反対討論し起立採決へ。賛成多数で原案通り可決したほか、すべてを原案通り可決した。一般会計補正予算など6件の議案、陳情6件、請願2件については各常任委員会に付託した。
一般質問で齋藤市議は、小児救急医療、市制50周年記念行事などについて質問。50周年記念行事については「合併も模索されるなか、50周年は市として大切な節目。50年の思いを検証し、市民と確認するべき。お金を掛けずとも、市民にアイデアを求め、共同でできることはたくさんある」と、質した。
高橋市長は「50周年記念行事について、これまで準備はしていないのが実情だが、市議や市民からなんらかのお祝いを求める声を多くいただいている。記念式典的なものは行わず、既存行事の中身を工夫して行っていきたい。その行事を現在策定中で、市民、市民団体が行う行事への協力もする予定。1つの節目として、手づくり的な行事となるが、市民の協力をいただいて開催したい」とした。
齋藤市議はさらに、「50周年の節目に市長となっているのは、あなただけ。途中で任期満了となるが、継続してまちづくりをしてほしい。お考えをきかせてほしい」と、進退について質したが、高橋市長は「50周年と、私の問題は別。通告にもないので、私個人のことは、きょう答えず、50周年記念行事のことだけ答える」と、明言を避けた。
田野市議は、行政を企業に見立て、コスト、サービスを追求した群馬県太田市の行財政改革、新潟交通電鉄跡地利用、燕高校中高一貫化にともなう通学路整備などについて質問。燕市政の効率化や、市債の発行、公営ガス事業売却による、市の懸案事項解決を訴えた。
川ア市議は雇用問題について「地域経済が厳しいなか、50歳以上ともなると再就職が困難。年金需給年齢も65歳となり、不安な日々を過ごしている人も多い。雇用促進策はないものか」と質した。
理事者側は「ハローワーク巻によると、4月末での有効求人倍率は、0.43倍と、県平均を下回っている。54歳以下の求職者は、管内で4907人。紹介件数600件余のうち、就職者は194人と、厳しい状況。地域経済を活気付け、求人数を増やすことが有効だが、地域企業には不透明感がある。求職者には、就労するための技術研修やシルバー人材センターへの入会のすすめ、事業主には、高齢の短時間社員雇用への補助など各種援助制度を働きかけ、ハローワーク巻と連携して雇用を促進していきたい」とした。
タナカ市議は、チャレンジショップ事業について「昨年の開店以来、2店が撤退し、2店となった。ボックスショップも空きが多く、今後も事業を継続するのか。若者が集まるよう、若い芸術家のアートやクラフトを展示してはどうか」と質した。
理事者側は「昨年11月、4店が入居し、オープンしたが2店が撤退している。BOXショップは15個中、5個が空きで、10個すべてが展示物。これからは、BOXショップでも販売に力を入れていきたい。ショップ内ににぎわいをと、体験工房などを行っているが、新規出店者の申し込みはない。現存の2店は、5月に契約を更新し、継続している。タナカ市議の意見を踏まえ、若手商業者を中心とした運営委員会で検討していきたい」と答えた。
(外山)
