井栗小事件で予定繰り上げ
三条市子ども問題行動等防止
サポートネットワーク協議会
新潟県の三条市教育委員会(松永悦男教育長)は、7月9日午前10時から、三条市役所で「三条市子ども問題行動等防止サポートネットワーク協議会」を開催。6日に起きた井栗小学校での事件を中心に、再発防止などについて話し合った。同協議会では、この日の意見を参考に活動計画を立て直し、8月には委員に報告し、審議する。
同協議会は、同教育委員会や、新潟地方裁判所、新潟県中央児童相談所、同市人権擁護委員、保護司会、民生児童委員、青少年育成市民会議、PTA、小中学校校長の連合会などで構成し、子どもたちの問題行動の解決や未然防止を図る機関。
この日は、事件を受けて、急きょ予定を繰り上げて開催。事件を踏まえて今後の支援のあり方、再発防止について意見を交換した。
松永教育長は冒頭、「全校に子どもに対するケアについて文書を配布、命の大切さを指導し、児童の言動から発するサインをいち早くキャッチする体制を強化した。サポートネットは、子どもの問題行動を予防、早期発見するための適切な連携を、と設置している。今回の事件については残念ながら予防できず責任の重さを感じている。このようなときこそ、情報収集、子ども、家庭への支援のあり方について力を発揮しなければならない。井栗小学校への今後の支援のあり方、再発防止について協議し、具体的行動を起こしたい」と、挨拶した。
意見交換では、新潟県中央児童相談所、堀井愛子次長が「児童を巡る問題については、家庭、地域の連携が大切。連携を密にして対応したい」と、話した。
三条市青少年育成市民会議の阿部凉子会長は「井栗地域だけでなく、三条市全体のPTAに親と子の関係を真剣に考えてほしい。この協議会は、家庭と学校を支援するパイプ役。常に言葉を大切にして、顔を見合わせる対面のふれあいを深めることが大切」とした。
また、教育現場での具体的な対応として、小学校校長会の渡邊利男条南小学校校長は「当校では、忙しければ忙しいほど、子どもから目を離さないようにしており、教師は休み時間も教室にいるようにしている。7日には、臨時の職員会議、全校集会を開き、児童には命、友達を大切に、他人を傷つける発言はしないよう指導した。また、悩み事についてはどんな悩みも一人で悩まず、保護者や教師に相談するよう話した。また、学校だよりで保護者に事件防止の文書を配る」とした。
中学校長会副会長の本間邦明第二中学校校長は「学校運営にかかわる重要な問題。教師には、どこの学校でも起こりうるという気構え、当事者感覚を持つよう話した。また、学級ごとに、いじめの有無について記名式のアンケートをした結果、『いじわるをされている』と記入した生徒がいたため、職員会議で分析し、保護者も含めて安心して生活できる環境を整えたい。いつの時代もいじめはあったが、今回の事件は相手に『いやだ』と意思表示する手段が刃物だったのでないか。この部分をきっちり教えたい」とした。
ほかに、「インターネットなど、便利になる世の中の便利さを追求するだけでなく、ルール、モラル、マナーの指導を」という意見や、「学校と家庭との問題の捉え方の違いがある。保護者が学校に相談するのは大変なこと、という感覚が大切」、「子ども同士の問題を解決するとき、安易な方法をとりがちだが、なぜ、問題となったのかという部分をしらなければならない」などの意見も出た。
(外山)
