まずは墓石の泥落とし
いつもと違う 8月13日の墓参り
8月13日はお盆の墓参り。好天に恵まれたこともあり、市内各地の墓地では、早朝から多くの人が訪れていた。
7・13水害で被災した、新潟県三条市西本成寺1、法華宗総本山本成寺では、多くの人でにぎわい、午前9時半ころには、墓地周辺は線香の香りに包まれた。
例年だと、訪れた人は桶に水を汲み、それを墓にかけて盆花などを供えて、お参りするだけだったが、今年は様相が一変。墓についた泥を落とすため、バケツに水を汲み、スポンジやブラシ、タオルなどで、本格的に磨く姿が目立った。
訪れた家族連れは「家は被災しなかったけど、墓は冠水した。一度サッと流したけど、まだ泥が落としきれていないみたいで」と、持参したブラシで台座部分などをこすっていた。
自宅は被災しなかった老夫婦も「まさか本成寺が沈むとは、思わなかった」と驚きを隠さない。農薬散布などに使う噴霧器のようなものに水を入れて、それを吹き付けて泥を落としていた。
本成寺門前付近に住む親子連れは、自宅も床上浸水した。それでも「お墓はキレイにしないと」と、朝から掃除に励んでおり、小さい女の子もブラシを持って、一緒にお手伝いしていた。
墓石の中には、土台の下の土が水で削られ、墓石自体が傾いたものもあった。水汲み場の窓には、泥水の高さを示す跡がくっきりと残っており、1カ月過ぎた今も水害の恐ろしさを物語っていた。
墓地周辺では、社会福祉法人長久会本成寺保育園をはじめ、各戸で内装工事が進められており、中には、浸水を機会に取り壊す家屋もあった。作業の音が響く中、いつもとは違う雰囲気のお参りとなった。
(廣川)
