渡瀬橋から下流4キロ
五十嵐川改修計画 年内に立案 
三条市議会 7・13水害で全協
 新潟県三条市議会は、8月23日午前10時から全員協議会を開き、7・13水害の概況報告として、理事者から水害発生時の対応と今後の対策、被災者支援策について報告を受けた。

 うち、多くの市議が五十嵐川改修を取り上げ、高橋一夫市長に改修計画のスケジュールを質した。

 五十嵐川改修については、国と県が年内の計画立案に向けて協議中。現段階で渡瀬橋から下流4キロの現川を災害復旧事業として5年間で改修するという。

 高橋市長は改修について「改修案が出れば、市民に改修を行うかどうかをはかってからではなく、計画に則って進めていきたい」と実施することを大前提に説明した。

 五十嵐川改修については、年内に計画が示された後、県と市で協議を進め、改修に入る。この日、示された改修の規模についての資料には、標準断面図案として、現況70メートルから100メートルの川幅を、約100メートルから110メートルにまで広げる計画。橋の架け替えなども必要になるほか、住居の移転も伴うと見られる。この日、高橋市長は「市のまちづくりにとって大きな事業となる」との認識を示した。

 現在、渡瀬橋から下流4キロを改修し、河口部については信濃川の水位や同川堤防の高さなどと合わせるため、国と県で協議中。渡良瀬橋より上流部については、災害復旧事業としてではなく、今後、県に部分的な改修を求めていく。

 質疑では、西沢慶一市議が「災害は2年続きで来た例もある。5年以内に改修を進めるとのことだが、堤防に住宅が張り付いているような場所もある。改修する前に移転、補償の関係が出てくる中で市民参加が課題となってくる。河川改修計画について、途中でも情報公開する考えは」と質問。

 高橋市長は「私も、当初は復旧してから、2度と起こらないように進めようと思っていたが、すぐに決めなければならないということで、私の名前で、国に改修をします、という形でお願いしている。改修案が示されて、それから市民にはかってからではなく、計画に則って進めていきたい」とした。

 佐藤和夫助役は「国と県が急ピッチで進めており、橋の造り替えも出てくるので、市のまちづくりそのものに影響が出てくる。12月末には、計画が出てくる。8月10日には、三条土木事務所内に対策組織が立ち上がっている。市も対策室の設置の検討や、議会に特別委員会設置をお願いして行きたい」とした。

 相田邦夫市議は「渡瀬橋ではなく、道心坂から下流部として改修すべき。まだ、雨が降ると眠れない人が多くいる」と求め、佐藤助役は「災害復旧として実施するのは下流4キロだが上流部についても被害を受けている場所があるので、具体的な個所を改良すると聞いている」と答えた。

 武士俣昭司市議は「河川改修には、多くの立ち退きが必要とされている。立ち退きを伴うと計画がお蔵入りになることもある。分水を造るというのも1つの案では」と質問。

 佐藤助役は「以前、バイパス構想の話もあったようだが、今は、県では考えていないようで、あくまでも現川改修になる」と答えた。