7・13水害の感想も
第9回フィリピン人研修生・技能実習生生活体験発表大会
(協)三条経営労務センター
水害に触れた1位のサンチャゴさん (協)三条経営労務センター(中條耕二理事長)は、8月1日午前9時半から、三条商工会議所1階チェンバーズホールで、外国人研修生生活体験発表会を開催し、20人が日本語で体験談などを話した。

 同組合では、研修生や技能実習生の座学研修の一環で、レベルアップした日本語を発表する場として、年1回、同発表会を行っており、今年で9回目。

 開催にあたり、中條理事長は、まず「水害は大丈夫でしたか」と、研修生らを気遣った。「発表会は今年で9回目となりますが、今まで先輩たちは、日本でのいろいろな生活体験を聞かせてくれた。皆さんもゆっくりと焦らず、時間内に話してほしい。皆さんの熱意に(審査は)いつも迷うが、一生懸命話してほしい。1日が、発表者はもちろん、職場の社長や幹部、仲間などにとっても有意義であることを願う」と挨拶した。

 審査員は、中條理事長、三条外語アカデミーの五十嵐良子さん、五十嵐礼子さん、藤田親志税理士事務所の藤田親志所長の4人で、内容10点、表現力10点の計20点満点で評価し、上位入賞5人と努力賞、審査委員特別賞を決める。

 発表者は、滞在期間2カ月から2年6カ月までの20人で、研修先の社長や先輩などへの感謝の気持ちにはじまり、それぞれ仕事や会社、食生活、文化など、日本とフィリピンとの違いを交えて話した。中には、7・13水害の様子を話す人もいた。

 1位のレイナルド・サンチャゴさんは、三条市井戸場、(株)若林製作所の研修生。滞在期間1年2カ月ながら、英語の詩を日本語に訳したものを発表し、仕事では熔接の免許を取得したことを話した。7・13水害にも触れ、「大水にはびっくりした。フィリピンの家族がテレビを見て心配していた」とし、「家族と離れているので、私は時々寂しい。でも仕事だから仕方ない。下の息子の誕生日に電話をかけ、プレゼントに何が欲しいか聞いたら、『今はいらない。仕事が終わって帰って来た時でいい』と言われ、泣いた」と自分の気持ちを日本語で伝えた。

 2位のジュリエッタ・ビズカラさんは、見附市内の縫製加工業、(有)桃源舎の研修生。滞在期間はわずか2カ月だが、はきはきとした日本語で、表情豊かに、来日した日に乗った新幹線からの風景や、会社で行った花見やバーベキュー、先輩に教えてもらった歌などを披露した。

 会場には、研修先の社長や社員、同じフィリピンからの研修仲間など、60人以上が集まり、発表者をデジカメやビデオで撮影。壇上で堂々と発表する姿に、盛大な拍手を送っていた。
                                                (廣川)

 入賞者は次の通り。
【入賞】▼1位、レイナルド・サンチャゴ((株)若林製作所)▼2位、ジュリエッタ・ビズカラ((有)桃源舎)▼3位、アダセル・セダン(金録ニット(株))▼4位、ベネディグス・ダイリト(東洋レックス(株))▼5位、ロドルフォ・エスピーナ((株)ナンバ)

【努力賞】▼クレオフェ・ソフィーナ((有)司縫製)▼エンリコ・マニュエル((株)若林製作所)▼ロエーナ・バウスティア(ニットスタジオ(株)ラックス)

【審査員特別賞】▼アービン・クイノネス((株)川崎製作所)▼ロイダ・マルティネス((有)司縫製)▼バート・デガノ((株)ナンバ)