新市の市長にも出馬見越す
杉山元市長立候補正式表明
 9月5日投票の燕市長選挙に立候補することが取り沙汰されていた杉山光映元市長(72)が、8月27日午後2時から、新潟県燕市廿六木3区の選対事務所で会見を開き、正式に立候補表明した。

 杉山元市長は立候補の理由について「中国との関係など産業界が衰退しているなか、なんとしても地場産業を立ち直らせようと業界有志からの要請を受けた」とし、大きく3つ、地場産業の活性化、厳しい現況の農家に対しての補助や減反の削減、合併協議に際して「夢のあるしっかりとした新市づくり」を掲げた。

 産業に関しては、「高速道インターチェンジを生かして、大企業の下請けをするなど、零細企業が生き残るようにやらなければメーカーがだめになってしまう。また、現在、世界経済が中国を中心として動いているなか、中国との交渉、付き合いを円滑にするため、1社で臨むのでなく、向こうに地域産業の窓口をつくることを構想している」とした。

 農業については高橋市政を批判。「市長時代、私は減反反対だった。農業は非常に厳しい局面を迎えているが、農業補助について陳情しても高橋市長は『予算がない』の一点張りで、市内で農家の不満が蔓延している。農業はほとんど無視されている」と述べた。

 合併協議については「住民投票で方向性は決まっている。3市町での協議を進め、がっちり手を結んで、寺泊町や中之口村、弥彦村に声を掛けて広げていくことも大切。将来を考えて理想の新市をつくりたい」と、市長時代、県央広域市町村圏で30万都市を目指していたことを挙げながら話し、「当選した場合、任期は1年半ほど。それだけの期間では十分な新市はつくれない。次の4年間で内容をつくってから、次の世代に渡したい」と、当選した場合、合併後の新市長にも立候補することを示唆した。

 また、田中直紀参議院議員の燕・西蒲原郡後援会長として「中国問題など田中直紀、真紀子両先生の力を市政にも生かしたい」と、30数年の政治経験や幅広い人脈を強調。日本金属ハウスウェア工業組合、日本金属洋食器工業組合の合併問題も挙げて「国と協議する機会が相当出てくる。私の人脈、政治経験をフルに使ってくれという要請もあった」とした。

 12月の市長選挙と同じ候補同士の選挙戦となることについては、「前回の市長選挙は、絶対無競争が、私が出馬する大前提だった。相談に来た市議には、もう一度高橋市長に要請し、今年9月までの任期を務めてもらうようアドバイスし、高橋市長の固辞を受けて出馬したが、土壇場で高橋市長の出馬となった。やむを得ず選挙戦となったが、だまされた気分」と、前回選挙戦について不快感を示した。

 そして、地元小高の道路造成要請のいきさつなどを挙げて高橋市政を痛烈に批判。「自分の地域を守るためにも戦いたい」とした。

 杉山元市長に出馬要請した業界有志が会見に姿を現さないことについて質問されると「非常に買っていただいているが、一方はつばめ物流センターの現理事長、高橋市長の選対責任者は元理事長の和平寅夫さん。それで遠慮された。今回の選挙では、センターの混乱を防ぐ意味で、2人でセンターに候補者を連れてきたり、紹介するのはやめようとしている」と、話していた。    
                                                (外山)