燕市長選挙、無投票当選はあるのか
調子のよい高橋市長に怒る市議、市民が続々
激しかった昨年12月の燕市長選挙。現職の高橋候補 9月5日、投票、即日開票の行われる新潟県の燕市長選挙だが、今のところ、立候補を表明しているのは現職の高橋甚一市長1人。しかし、高橋市長の当選後の政治的な、さまざまな動きが、義理人情で動くきらいのある燕市民の逆鱗に触れており、このまま、すんなりと無投票当選というわけに行かないのではという話が広まっている。

 対立候補があって初めて、選挙戦に突入するわけだが、まず、誰が立候補するのか、どういう人たちが擁立するのかということがポイントで、ここまできて果たして腰を切れる候補者が出てくるのかどうかだ。

 高橋市長の無投票当選はあり得ないという見方をしているのは、前回の市長選挙で、三条市など県央東部の合併を前提に運動し、住民投票では敗れたが、高橋市長の辞任、再出馬で、実現の可能性を残そうと、高橋市長の再選に努力した市議や支持者。

 まず、高橋市長が再選してすぐに180度の転換を表明、吉田町、分水町との合併に動いた。

 その上、新市合併に加えてほしいという寺泊町の意向を無視して、燕市、吉田町、分水町の3市町での合併を急いだ。加えて、合併協議会では、名前は「燕市」に決まったものの、新庁舎は吉田町地内など、多くの具体的な内容は、吉田町ベースという批判が、合併協議会の燕市側の代表からも聞かれるほど。

元市長の杉山候補 さらに、止めを差したのが、前回の市長選挙では、杉山光映元市長を支持しながら、改選後、高橋市長が、合併問題で180度方向転換したことで、むしろ与党となった赤塚功議長、大岩勉副議長、星野義則、大関富男市議らと、高橋市長が、今度の改選を間近に控えて手打ちをしたという話が広がり、杉山元市長陣営からも、これらの市議に対して怒りの声が上がっている。

 高橋市長陣営の要人のなかには、合併をめぐる住民投票、前回の市長選挙と激しかった戦いを終えて、これをもって、選挙から離れたいという思いを強くしている向きもある。

 前回、県央東部との合併運動の延長線上で、高橋市長を支持した市議、市民が、合併の方向を180度転換した上に、その後、高橋市長が軸足を大岩副議長らに移している状況に、不満を募らせてきている。

 昨年12月の改選から、わずか8カ月で、燕市の政治の構図が大きく変わってしまった。

 対立候補が、前回の杉山元市長陣営から出るのか、高橋市長に裏切られたと言う思いを強くしている高橋市長陣営から出るのか。

 いずれにしても、対立候補が出れば、前回の市長選挙とはまったく異なった対立の構図が生まれる。

 そして、短期決戦だが、前回以上に、激しい、泥まみれの燕市流の選挙になるだろう。

 高橋市長のバランス感覚のよすぎる身の処し方が、逆に、一本気の燕市民の性格を逆なでしている感があり、どのような展開になるかまったく予測しがたい。

 いずれにしても、県央東部との合併は当分あり得ないだけに、従来の県央東部合併推進派も、高橋市長を支持する理由がなくなっているだけに、これからの動きを見極めていく必要がある。     
                                                (社主)