泥に洗われるが遅れなし
三高・三条駅上空通路 H17年3月に完工
新潟県三条市月岡地内に建設中の県立三条高校新校舎と、その通学路整備の一環として進められているJR三条駅の東西を結ぶ駅構内の上空通路の整備工事は、7・13水害で浸水被害にあったものの、現在は順調に工事が進んでおり、来年3月の完工に遅れが出ることはないという。
三条高校移転新築に伴う周辺整備は、JR三条駅の東西を結ぶ連絡通路のほか、三条駅の東側から新三条高校までを結ぶ市道整備、都市計画道路新保裏館線の嵐南側の着工という一大事業。三条高校建設の総工費は約68億円、通学路等整備事業などで約10億円の予算が投じられている。
7・13水害ですべての現場が泥流に洗われた。新保裏館線を開通するために設置されている仮設道路の一部では、路面のアスファルトが路肩にズレ落ちて無残な姿をさらすなど、水の勢いが強かったことをうかがわせる。現在も建設現場のところどころに泥が残っているほど。
三条高校の建設現場では、水害発生から2週間ほど工事が中断したものの、県の営繕課では「建設業者が水害復旧に加わったことや、現場の後片付けで時間はかかったが、取り返せる範囲の遅れなので工期が遅れることはない」としている。
三条駅構内の上空通路は、水害以前に上空にかける橋の部分の工事に入っていたため、大きな影響は与えなかった。もともと、三条駅には西側と東側を結ぶ連絡路がなく、数年前に月岡地区の区画整備事業を行った際に、駅東口の設置が望まれたが、実現には至らなかった。その後、市などがJRと協議を進め、三条高校の移転に合わせて、駅構内に上空通路を設置することになったもの。長年かけて、三条駅を通り抜けることができるようになるため、市民の期待は大きいようだ。
三条駅から三条高校に整備する市道は、すでに路面舗装に向けて入札が実施されている。今後、泥を除去しながら舗装していくという。新保裏館線についても、新通川にかかる橋を中心にして舗装が進められている。
また、三条駅構内の上空通路を含む通学路整備は、昨年、市が、市民からミニ公募債「ひまわり債」を公募して事業費に充てている。同事業などのため、昨年に続いてことしも5億円を発行する予定だったが、水害で延期になっている。市は現在、今後の発行に向けて時期を検討している。
(重藤)
