今回も僅差で決着か
9月5日燕市長選、市議補選
 新潟県燕市では、9月5日、任期満了に伴う市長選挙、古寺正晴市議の死去に伴う市議会議員補欠選挙が執行され、即日開票される。

 市長選挙は、現職の高橋甚一候補、元職の杉山光映候補と、前回の市長選挙と同じ顔ぶれ。どちらも吉田・分水との合併、産業振興を掲げるなど争点が見えにくいことなども手伝って投票率の低下が懸念される。

 一方の市議補選は、新人の中山真二候補、元職の吉田勝利候補が立候補。市長候補との連動という動きもないが、急遽立候補したものの地縁血縁に恵まれ、産業振興などを訴える中山候補、古寺市議と同会派だった市議らの強い支持を受け、特許登録などに長年携った経歴を持つ吉田候補が独自に運動を展開した。

 今回の市長選挙について、現職の高橋候補は7月の時点で「新市の市長選挙には立候補しない」と明言して、出馬を表明。その次点では市長選挙は無投票になるという見方が大勢を占めていた。

 しかし、8月下旬から産業界有志で杉山光映候補擁立の動きが始まり、選挙告示日間際の8月27日に杉山候補が出馬を表明。一転、前回と同じ顔ぶれでの選挙戦へ突入した。

 高橋陣営は、現職としての実績や、現協議会長として吉田・分水両町との合併の成就を強くアピール。旧県央東部合併賛成派市議の大半が選挙運動に参加するなどして、1日、燕市文化会館で行われた「新しいまちづくりを語ろう市民の集い」には約600人が参集した。

 杉山陣営は、前回選挙で支持していた市議中、今回支持を表明しているのは川上靖夫市議、赤塚功議長のみ。赤塚議長は親戚の中山市議候補の運動に参加しているため、運動に加わっている市議は川上市議のみという状況。しかし、杉山候補自身は「前回、私はほとんど選挙運動をしなかったが、今回は全力で臨む」としたとおり、連日の個人演説会や支持者回りを精力的に行っている。

 両者の主張は、吉田・分水との合併成就、産業振興、教育・福祉の充実とほぼ同じで、唯一の違いとも言えるのが合併後について。高橋候補は「短期間で3市町での合併を必ず成就させるため、寺泊町には遠慮願った」としているに対し、杉山候補は「より大きなまちづくりのため、3市町での合併を成就させた後、寺泊、弥彦を加えた夢のあるまちづくりを」と訴えている。

 市議補選では、友人、知人の強い要請を受けて立候補した中山候補、早くから立候補を表明し、旧県央東部合併反対派を中心に市議らの指示を取り付けた吉田候補の一騎打ちに。

 こちらも3市町合併後のさらなる合併を目指す中山候補、3市町での合併を最重要視する吉田候補という構図。

 前回選挙で杉山候補を支持した大岩勉副議長は、吉田候補の個人演説会で「市長選挙とのからみは一切ない」とするなど、中山候補、吉田候補ともに市長選との連動はない。

 市議補選との同時選挙といっても市長選が前回と同じ顔ぶれで、争点も見えにくいため、投票率の低下が懸念される。

 前回の市長選挙の当日有権者数3万5352人で、投票率は57.03%、有効投票数は1万9283票で、無効票が878票。得票数は、高橋甚一候補9795票、杉山光映候補9488票で、307票の僅差。

 今回、8月1日現在の有権者数は3万5460人で、2日までに期日前投票(不在者投票)した数は475人。前回市長選挙の不在者投票数は選挙前日の12月6日までで、1086人となっている。       
                                                (外山)