なぜだ、常盤橋で道路拡幅
五十嵐川改修説明会地区別で温度差も
常盤橋でもめた2日目 新潟県三条土木事務所と三条市は、1月20日から23日まで、4回にわたって、いずれも中央公民館で五十嵐川改修に伴う移転関係者への説明会を開催。用地補償の考え方などを説明したほか、移転後の代替地についての希望アンケートを配布した。

 移転対象者や自治会関係者など339人を対象とした説明会だったが、4日間、4会場の合計で、対象者の家族も含め、404人が参加した。

 初日の対象地区は本町5、同6、由利で165人が参加、2日目が本町1、同2で76人、3日目が神明町、本町3、同4で97人、4日目が北四日町、西四日町1、北新保1、同2で66人が参加した。

 4日間とも、開会後、高橋一夫三条市長が「移転の交渉、代替地の選定などに誠意を持って取り組みたい。みなさんに大変なご苦労をおかけする大事業だが、市民が安心して暮らせるまちにするため、どうしてもし遂げなければならない」、八幡泰市三条土木事務所長が「みなさんの貴重な土地を提供していただくので、誠意を持って対応したい。どうか、ご理解とご協力を。三条市とともに努力していきたい。重ねてご理解、ご協力を」と挨拶して、改修、補償の考え方などの説明に入った。

 説明では、県の担当者が「移転棟数は、実測図面で、市道の取り付けも含めて265棟になるが、まだ確定ではない」などと説明。

質問のなかった4日目 工事のスケジュールは、法面が崩れた堤防などは今年度中に発注し、移転家屋がないJR橋から上流は17年度中に工事を行うことを報告した。

 また、地区ごとの堤防の高さについて、現在の堤防よりも何センチ高くなるかを説明。

 初日の地区は、嵐南側の由利で1メートル95センチ、嵐北側の本町で98センチ高くなる。2日目の地区は、本町1で1メートル25センチ、本町2で1メートル。3日目は本町3で1メートル22センチ、本町4で1メートル46センチ、神明町で75センチ。4日目は間ノ川ポンプ場付近で70センチ、昭栄大橋付近で65センチ、一新橋とJR橋の間が1メートルと説明。

 用地補償については、建物の補償として(1)構外再築工法(2)曳家工法(3)改造工法が主としてあるほか、(1)に関連して建物補償、工作物補償、立木補償、動産移転料や営業補償などがあることを説明し、理解を求めた。

 説明に対する参加者からの質問では、初日は建物の補償について、現存の建物分だけで新築分は補償されないことに難色を示す意見が挙がり、2日目は、常盤橋の架け替えに伴って県道を都市計画で定めた拡幅に広げることついて「水害での改修なのに、なぜ道路も広げるのか」などと批判と再考を求める意見が相次いだ。

 常盤橋は、県道に架かる橋。もともと三条市が、昭和38年の都市計画決定で、道幅を現在の7メートルから15メートルに拡幅すると定めており、県が四日町方面から徐々に2車線化している。今回の改修で、常盤橋が計画高水位よりも低く、架け替えが必要であることに合わせ、都市計画通り常盤橋を挟んで嵐北の本町側から北四日町集会場までの400メートルの区間で拡幅を進めるもの。

 しかし、参加者は「水害の改修と市街地の再開発をなぜ一緒に行うのか」、「42年も前の計画であり、交通量もかなり変わってきている。昔は自動車が多かったが、状況が変わった中で必要なのだろうか。何か、ついで工事のような印象で、我々には負担が重い」と、疑問を呈する意見が多かった。

 これらの意見に対して、八幡土木所長は「基本的に都市計画決定されたものが、今も生きている。今も必要な道路として考えている。都市計画道路として決定されると、建築行為の制限を受けておられると思う。ここに将来、道路を造るということで。県としては、将来、改築する時に大規模な予算が必要になるので、今回、あわせてお願いしたい」と県の立場を説明。

 佐藤和夫助役は「三条市では、都市計画道路の整備に取り組んでおり、現在は新保裏館線や六ノ町の島田線に取り組んでいる。市では、39の街路を計画し、早く推進してくれと議会でも取り上げられている。しかし、全体の38.5%しか整備されていない。ご承知の通り市内の道路は狭く、一方通行が多い。これを1日も早く解消するためにも、幹線道路の整備を行いたいし、常盤橋の県道についても四日町方面では車道を拡幅している。長岡市、見附市方面からと、嵐北、嵐南を結ぶ道」と都市計画道路について説明。

 それでも「42年前と今では、自動車の量で状況が変わっている。都市計画の見直しをお願いしたい」との声が挙がり、佐藤助役は「あの道路は一方通行であり、昭栄大橋ができて減っている部分もあろうが、私どもとしては重要道路として捉えている」と理解を求めていた。

 一方、3日目、4日目は、ほとんど質問がなく、地区別での温度差を感じさせた。    
                                                (重藤)