スケール防止剤添加システム購入費も可決
加茂市議会1月臨時会
新潟県加茂市は、1月24日午前9時半から、平成17年加茂市議会1月臨時会を開き、加茂市市民福祉交流センター「加茂美人の湯」のスケール防止剤添加システム購入費などを含む平成16年度一般会計補正予算など、4議案をすべて承認、可決した。
加茂美人の湯のスケール防止剤添加システムは、従来のポンプの下に採湯兼スケール防止剤添加管、揚湯管の先端にスケール防止剤添加鋼管を取り付けることで、防止剤入りの水道水を深度1270メートル付近まで流し込み、スケールの付着を防ぐもの。今までの湯をくみ上げる揚湯管を、防止剤を注入する管として使う。従来、湯は深度865メートル付近からくみ上げていたが、システム設置により、深度470メートル付近からくみ上げることになる。
システムは、昨年8月に同施設建設請負業者の(株)エースエンジニアリングが、ケーシング管清掃工事を行ったが、その1カ月後にまた詰まってしまったため、9月23日から10日間、簡単なスケール防止工事を行ったが取れず、同社内で検討した結果、同システムを無償で取り付け、11月19日から運用している。
行政は、設置して2カ月ほど経つがスケールも付着しないため、いつまでも好意に甘えて無償で借りているのもどうかとし、今回、同社が提示した613万2000円の約半額、317万7000円で購入することの可決を求めた。
臨時会の休憩中に開かれた全員協議会では、システムについて質問が集中。
今井詔一市議は「無償工事は補償工事」と位置付け、無償工事なので検査などは行っていないし、図面もないとする小池清彦市長らに、資料を提示するよう強く求めた。しかし、スケール防止工事などは契約条項に含まれるとする今井市議と、そのようなことは契約していないとする小池市長の意見は、真っ向から対立。質問に対する答えも、かみ合っていなかった。
また、今井市議は施設内の貯湯槽と浴槽の体積を示すよう求め、それらの体積に対し、防止剤入り水道水を含む毎分30リットルのくみ上げでは、掛け流しとは言えないと主張。小池市長は、除鉄濾過装置が毎分20リットルしか対応できないことを上げ、「浴槽に対しての供給量は1日50トンから60トン。くみ上げ30トンでも循環しながら掛け流している」と反論した。
星野昭吾市議も「公の工事で、今後の維持管理もあるのに、何も資料を作らないのはお粗末。設置から約2カ月で市長も経過観察中としている。今すぐ予算化せず、もう半年でも無償対応してもらい、その後予算化すべき」と述べると、小池市長は「それは市側の意見。予算が否決されれば、そのまま無償で対応してくれると思うが、今後も運営には協力が必要となる会社」とし、理解を求めた。
全員協議会終了後、臨時会を再開。同システム購入費を含む一般会計補正予算については、数人の市議から「反対」の声が上がったものの、樋口博務議長には聞こえなかったのか、そのまま原案通り可決となった。
(廣川)
