三条市 新「三条市」、防災年初から本格化
市長、職員に「引き抜かれる人材に」と期待
 新年仕事始めの1月4日、高橋一夫三条市長は、午前9時からの職員に対する年頭挨拶で、年初から本格化する新「三条市」への準備、五十嵐川改修などの防災関連事業に向けて激励したほか、「今後は公務員でも引き抜きされる時代が来る。それを心にとめていち早く、三条から引き抜かれる人材が育つように努めてほしい」と心構えを説いた。

 年頭挨拶には、例年とほぼ同じ、業務の合間を縫って100人ほどの職員が整列。

 高橋市長は、まず市が取り組む課題について「5月1日から新市がスタートする。その準備はわずか4カ月ばかりだが大変な仕事になる。教育委員会事務局は栄の庁舎、水道局、観光課は下田の庁舎に行くほか、三条の庁内の模様替えも始まる。五十嵐川改修の説明会も今月から始まるし、水害に特化した防災マニュアルの説明も行う。加茂市を例に見るまでもなく、水害の翌年に再度、水害に見舞われる例がままある。だから、マニュアルを策定し、自治会に防災組織を立ち上げてもらい、万が一に備えたい」と職員の働きに期待した。

 また、ことしは大きい変化の節目になる年として「ところで、ことしは終戦60年。戦後最初の年に生まれた人が還暦を迎える。世の中の大きな変わり目の年になるという気がしてならない。正月に市内の何人かの経営者に会ったが、今期は過去最高の利益だったという企業がいくつかある。私が聞いた範囲でそうなのだから、新しい仕組みに対応した企業が多く出始めている。戦後60年が経過した中で、憲法や教育基本法の改正、防衛についての議論がなされている。小泉さんの改革もことし、来年と続く。また、今までは市の事業などについて隣の燕市、加茂市の対応を見てきたが、これからは、新潟市、長岡市と隣合せになるわけであり、この隣市の対応も考えていかなくてはならない」と、いっそうの精励を求めた。

 職務を進めるうえでの心構えについては「みなさんに言うまでもなく、公務員を取り巻く改革の話が出ている。私は、これからみなさん、特に若い人に心してもらいたいと思っているのだが、三条の福祉、農業、教育などの各分野を動かしているのは、何某課長であると言われるようになると思う。多くの人が少しずつ働くのではなく、これから小さな役所になると同時に人材が重要になってくる。公務員の社会でも、例えば三条の福祉を語る際に、職員の個人名が挙げられ、『ぜひ、うちに来てくれ』と引き抜かれる時代が訪れる。だから、他所の人がこのことに気づかないうちに努め、いち早く三条の役所から他の役所に引き抜かれる人材が育つようにしてほしい。それが、市民のためと同時に自分のためになる。何年か後、そういう社会が確実にやってくる。若い人たちはそういう気持ちでサービス向上に努め、三条から、松井、イチローのような人材が出てくることを期待する。ことしは大変な年になるだろうが、がんばってください」と説いた。      
                                                (重藤)