災害ゼロ期待だが、訓練怠らず
三条地域消防が出初式で祈念
新潟県三条地域消防本部(堀内俊夫消防長)は、1月6日午前8時半から、毎年恒例の消防出初式を行い、市中パレードや放水訓練を通して、災害のない年となることを祈念するとともに、万が一に備えて、装備を充実させ、訓練を怠らないことを誓った。
午前8時半に、消防車両10台を並べ、市中パレードに出発。消防本部を出発して市役所通りに入り、途中、三条市役所前で消防本部を管轄する三条地域広域事務組合の管理者である高橋一夫三条市長、副管理者の小林弘右栄町長、佐藤寿一下田村長らの観閲を受け、市の中心地を経由して本部に戻った。
パレード隊が本部に到着した後、放水訓練を開始。隊員47人が、はしご車、ポンプ車から16本のホースを引き、合図とともに本部裏手の水田に向けて、一斉に放水。16本の水柱が勢いよく上空に弧を描いた。
毎年、楽しみにしている人も多い様子で、子ども連れで観覧している姿が目立った。
引き続き、本部内で行った式典には、職員74人が参加。
開式後、「全国で自然災害が多発し、市内でも9人の方が亡くなられ、全国では団員の殉職もあった」として、災害犠牲者に黙とうを捧げた後、高橋市長が訓示。
「昨年は、県内全域を襲った集中豪雨、それに追い討ちをかけるようにして新潟地震から40年目の年に大地震が発生した。そして過去最多となった台風の上陸、年末のスマトラ沖地震と自然災害が多かった。また、建築物の大規模化などで、災害発生要因が多様化、高齢者が犠牲になる事案が増加傾向。昨年、当組合で発生した火災は35件、損害額が約630万円と一昨年より減少したが、救急出動は、3620件で前年比605件の大幅増。要因は、7月の水害、10月の地震によるところが大きいが、増加傾向への対応として、救急救命士の育成、装備の充実強化に取り組んでいる。消防・防災行政をあずかる管理者として、安心して住める地域を実現するため、防災対策を積極的に推進したい。消防職員が、先ほどの訓練のような規律ある行動は頼もしい限り。11万住民の生命財産を保護することを意識して切磋琢磨してほしい」と求めた。
続いて、組合議会議長の土佐敏夫三条市議、小林栄町長、佐藤下田村長が、ことしの無災害となることを念じつつ、消防の充実にも期待を寄せた。
最後に謝辞として、堀内消防長が、高橋市長に「身に余るお言葉をいただき、身の引き締まる思い。災害の発生要因が複雑化、大規模化する中、一同、職務に励む。ご指導ご鞭撻をお願いします」と誓った。
(重藤)