7・13水害CD-ROMに
夢中でシャッター切った関根聡さん 1月1日に発売
ホームページの作成、パソコン活用の指導などを手がけている新潟県三条市西裏館1、電脳企画室ZOOM代表の関根聡さんは、1月1日、7・13水害時に撮り貯めた2800枚の写真をまとめたCD―ROM「7・13水害〜2004年7月13日新潟集中豪雨の記録〜」を発売した。
関根さんは写真撮影が趣味で、7・13水害以前から、四季折々の市内の風景を撮影しており、特に五十嵐川への思い入れが深かったという。その五十嵐川が氾濫したことをきっかけに、水害関連の写真を撮り始め、復旧に懸命な住民の姿を追った。
撮り貯めた写真は、昨年9月26日から28日まで三条市丸井今井邸で、復興への願いを込めた写真展として展示しているほか、三条地域消防本部が記録用として作成したDVDにも500枚の写真を提供している。
そして、今回、自身の写真に加えて、10人以上から写真の提供を受けた中で、1000枚のCD―ROMを制作した。
7月13日、関根さんは午後3時ころから写真を撮り始めた。「その日は、後日に控えていた写真展の準備作業のためテレビなどを見ていなかった。そして大雨だったので増水した五十嵐川を撮影しようと昭栄大橋を渡ったら目の前が水没していた」と振り返る。
そのまま水没する嵐南地域の様子を撮り続け、その日は夜中の午前2時近くまで夢中でシャッターを切ったという。
翌日からも オリンパス製E―20、パナソニック製2―10、キヤノン製パワーショットA―70と3台のデジタルカメラを手に、被災地を回ったという。「市内の人だけでなく、県内外から来た人が必死に作業をしている様子を撮影しなければ」との思いがあった。
完成したCD―ROMは、パソコンにCDを挿入すると自動起動。インターネットを閲覧する感覚で利用できる。
収録されている写真のうち、水害発生直後の写真では、7月13日、14日の増水した五十嵐川や、三条地域消防本部や、1都10県から駆けつけた緊急消防援助隊による救出活動の様子などを収めた。
特に新大橋付近での救助活動の様子は、多くの枚数を掲載しており、救助される身内を待ちわびる人、救助された人を抱えるようにして喜ぶ姿、救助活動に懸命な消防職員などを克明に映し出している。
15日以降は、復旧作業に懸命な住民の姿、三条競馬場跡地に積み上げられていくゴミの山などを捉えている。8月以降は、1カ月後の五十嵐川に残った洪水の爪痕や、洪水を乗り越えた生き物、被災地を慰問する劇団などを掲載、10月に三条商工会議所青年部が主催した熾盛祭の様子をメーンにしている。
多くの協力者から提供を受けた写真では、水をかきわけて避難する人や、渋滞する自動車など、切迫した当時の様子が思い起こされるものが多い。
そして「普段の五十嵐川は美しい。三条は美しいまち」との思いを込めて、水害前の五十嵐川の風景も収めている。
また、今回のCD―ROMには「三条のよさを発掘したい」と、「三条発掘Vol01」とネット仲間がホームページなどで取り組んでいる市を紹介する活動と同様の副題もつけいる。
今後シリーズ化したい考えで「Vol02以降は、市内で行われる年中行事などをテーマにしたい」と意欲的だ。
(重藤)
定価は1600円。
問い合わせ窓口は、NPO法人の三条おやこ劇場が担当。受付時間は平日午前10時から午後4時まで。(TEL0256・32・7446)へ。
