学力低下やALTなど議員並みの質問も
田上小6年が役場見学
新潟県南蒲原郡田上町立田上小学校(吉樂悟校長・児童数356人)の6年生は、社会科学習の地方自治の一環として、田上町役場を見学、佐藤邦義町長から話を聞いている。
同小では、6年生の社会科で憲法や地方自治などについて勉強したことから、田上町での地方自治、税金の使われ方などを実際に学ぶため、役場見学を計画したもの。
2月24日は、同小6年1組(萱森美紀子教諭)の児童30人が訪れた。児童らは、まずは3階大会議室で、佐藤町長の話を聞いた。
佐藤町長は、すでに各世帯に配布されている「輝くまち田上〜夢あるまちづくり」と題した、第4次田上町総合計画を示しながら、議会や単独のまちづくりについて説明。佐藤町長は「基本的な考えとしては、役場の人だけでなく、町民にもまちづくりにどんどん参加してほしい」とし、人口や国道403号線バイパス、工業団地、合併などについても話した。
観光については「ごまどう湯っ多里館は、県内で一番客が来ている」とし、さらにPRしたいと述べた。
児童からの「子どもの学力低下について、どう思いますか」との質問に、佐藤町長は、元教師の立場も踏まえて「簡単に言えば、生徒が勉強しないからだと思う。なぜ勉強するのか考えなければならない。分からないことは先生に聞いたり、本で調べたりするなど意欲的に学び、どんどん吸収してほしい」と話した。
田上町の税金の使い方については、「医者にかかる負担金や高齢者医療などの民生費や、教育費、道路や川を直すのに使っている。額が一番大きいのは人件費。役場で働く人や保育所や幼稚園の先生の給料などに使われている。3月8日から議会が招集され、予算が決まると思う。4月号のきずなに掲載するので見てください」と答えた。
町長の仕事で一番大変なことについては、「住民サービスをしなければならないのに、お金が足りないこと。住民にお願いする負担のことで頭を痛めている」と述べ、町長になってうれしかったこととしては、「正直、あまり考えたことがない。前は学校の先生だったので、子どものことを考えていればよかったが、今は1万3000人ほどの町民の幸せを考えなければならない。それぞれの立場に立ち、いろいろなことを勉強する機会を得られたことが、大変だがうれしいことでもある」とした。
児童は、真剣な表情で佐藤町長の話を聞き、持参した用紙に書き込んでいた。
最後に、代表の児童が「今日はいろいろ聞けて勉強になりました」「特に、湯っ多里館の利用者が県内最高ということに驚きました」などと感想を述べ、「ありがとうございました」と礼を述べた。
児童らは、議場や各課を回り、それぞれの仕事内容などを聞いた。教育委員会では、「なんで外国人の先生がいなくなったのか」との、議会でも取りざたされた質問も飛び出した。
児童らは「結構いっぱい課があってビックリした」などと感想を述べていた。
同小では、後日、感想などをまとめた礼状を、代表児童から佐藤町長宛てに送るとのこと。
(廣川)
