新課程第1期生 地場に巣立つ
県立三条テクノスクール修了式
エールを送る坂内校長 新潟県立三条テクノスクール(坂内英二校長)は、3月11日午前10時から、同校体育館で、平成16年度修了式を行い、51人の修了生を職業人として、地域社会に送り出した。

 同校は、平成15年の校舎新築に伴い、課程もさらに地元ニーズに合ったものに一新。今回の修了生は、その第1期生に当たる。

 修了証書授与では、普通課程のメカトロニクス科、工業デザイン科、生産システム科と、短期課程のOA事務科後期の修了生に、坂内校長が証書を手渡した。

 坂内校長は「当校は平成15年に全面改築し、次世代の産業人育成の拠点となる施設となった。それに伴い、課程を見直し、2年が経過。1期生が修了する運びとなった。新生三条テクノスクール第1期生として誇りを持ち、社会に羽ばたいてほしい」と、期待を寄せた。続けて、7・13水害や中越大震災に触れ、「水害では17人の生徒が、床上、床下浸水の被害を受けた。精神的、経済的な被害は計り知れないが、文集に、生まれ育った三条を襲った未曾有の水害だが、このような危機を成功のチャンスととらえ、復興させる意思を強く持ち、支援者への感謝を忘れず、成長したいとつづった人がいる。これからさまざまな困難にぶつかると思うが、気持ちを強く持ち、困難に打ち勝つよう努力してほしい」とエールを送った。

 また、就職についても「すぐにはやりたい仕事につけないと思ってほしい。単純な仕事かもしれない。でも『単純』と思っていれば、能率も質も上がらない。単純な仕事を単純にしかこなせない人には、単純な作業しか与えられない。単純な仕事など、ありえないと思えば、1つ上の仕事ややりがいのある仕事を任される。ものづくりは、人づくり。ネットで簡単にやり取りできる中で、相手の顔や心が見えにくい。でも人間関係を大切にし、人間として魅力ある人になってほしい」と式辞を結んだ。

決意述べる柾田さん 来賓を代表し、県知事代理の伊藤茂一職業能力開発課長と、三条公共職業安定所の土屋博明所長が祝辞を述べた。

 送辞では、在校生を代表し、工業デザイン科1年の古沢暢康(まさみち)さんが新たな旅立ちを祝った。

 答辞では、卒業生を代表し、生産システム科2年の柾田恭平さんが、2年間の学校生活を振り返り、「1期生として、真新しい校舎で、先輩もなく、実績も一から築き上げてきた。ものづくりを通して、新たなことにチャレンジする楽しさなどを学んだ。これも先生方の熱意あふれる指導のおかげ。この思いを胸に、技能や技術を持って社会に旅立ちたい」と決意を述べた。

 坂内校長は、柾田さんから答辞を受け取ると、「よく頑張りましたね。おめでとう」と声をかけた。

 修了生は、在校生や職員、保護者らの拍手に見送られ、会場を後にした。

 また、今回修了した生徒の就職状況は、10日現在、普通課程のメカトロニクス科19人と生産システム科9人は、全員内定しており、工業デザイン科は、13人中、結果待ちの1人を除き、12人が内定している。

 OA事務科については、ハローワークが取り扱っているので、同校は情報提供や指導に当たっている。

 全く新しい発想で誕生した工業デザイン科の修了生は、地場産業の工業製品デザインにとどまらず、幅広く学んだデザインの知識を生かし、ファッション系などに進む人もいる。

 なお同校は、今回修了した生徒のほか、短期課程として、OA事務科前期と溶接科1期、2期や、平成16年度新設学科として、外部委託で35歳以下の若者対象のビジネスサポート科とOA機器販売科、知的障害者対象の部品組立科、身体障害者対象のオフィスワーク科、中越大震災に伴う被災地求職者特別訓練事業で地震被災者対象の訪問介護員養成科と建設機械技術なども含め、今年度中に約340人が修了する予定。      
                                                (廣川)