マイナス要因多かったが増収増益
コメリ 今期は過去最多の70店を計画
 (株)コメリ(捧賢一会長、本社・新潟市清水)は、4月28日、平成17年3月期決算を発表した。

 グループ全体での連結売上高は2339億8200万円で前期比7.4%増、経常利益が141億400万円で前期比7.8%増、当期純利益が78億9900万円で前期比10.1%増と今決算も増収増益となった。

 今期は出店攻勢を強め、グループで初となる1カ年で70店舗の出店を見込んでいる。

 昨年は、7・13水害、大型台風、中越大震災と多くの災害に見舞われたほか、消費税総額表示、素材価格高騰、価格競争などで苦戦を強いられたが、既存店舗の貢献や販売管理費の節減で、マイナスを打ち消した。

 第1四半期は消費税の総額表示による一部商品の実質的な値下げや、春先の天候不順で園芸商品が伸び悩んだ。

 第2四半期は猛暑で好調だったものの、7・13水害が発生。第3四半期も中越大震災のほか、台風で店舗が被災したが、復旧需要で建築資材などが伸びた。

 災害関連では、商品廃棄で4億7700万円、店舗の現状復帰で4億8700万円、合わせて9億6500万円の被害を被ったが、ほとんど損害保険が適用され、実質的なダメージは8400万円にとどまった。

 第4四半期は、1月からの豪雪で、季節商品が売れたが、雪融けが遅かったために園芸、農業関連の需要の立ち上がりが鈍かった。

 また、利益面では、素材価格の高騰などが響いたが、災害後に店舗を早急に再開させたことなどから「救援物資の無償配布や営業再開の努力をしたことで、地域との絆はむしろ強まった」としており、復旧需要と合わせて既存店の売上高が前期比1.3%増となったことにつながったようだ。

 災害関連では、社会貢献の一環としてNPO法人のコメリ災害対策・環境保全協議会を設立し、より柔軟な支援活動を展開する計画もある。

 また、減損会計の早期適用で10億円の特別損失も計上した。

 販売管理費の節減では、昨年春に稼動した新潟市(旧白根市)の物流センターの増床効果で、外部倉庫の費用が減ったことや、ミスタージョン、ヤマキなどグループのホームセンター3社と商品調達を統合し、仕入れ規模を強化、輸入商品やストアブランドの開発で、収益力を高めた。

 また、近年力を入れている業務用資材については、金物・資材・建材の売上高が前期比9.6%増となるなど好調だった。

 店舗数については、700店舗を突破。昨年は54店舗を出店し、3月末現在の店舗は708店舗となった。うちホームセンターが132店舗、ハードアンドグリーンが576店舗。

 出店範囲は、今まで出店していなかった山口県と愛媛県に出店したことで36都道府県に拡大した。

 今期の出店は70店舗で、これまで出店していなかった島根県への進出を計画。同社ではここ数年、岡山流通センターが本格稼動したことから西日本への出店数を多くしているが、今期は、岩手県花巻市で着工に入る物流センターの開設を見据えて、東北地方にも出店していきたい考え。

 来期は、売上高を6.0%増の2480億円、経常利益を9.9%増の155億円、当期純利益を10.1%増の87億円と見込んでいる。

 また、100株以上の所有者に商品券などを贈呈する優待制度の新設を行うほか、前期に1円の増配を予定するなど利益還元を進める。

 なお、今決算のうち、グループ企業を除いた同社単体での業績は、売上高が1802億2900万円で前期比8.5%増、経常利益が109億3100万円で前期比5.5%増、当期純利益が58億7000万円で前期比3.8%増。18期連続で増収増益となった。
                                                (重藤)