地域特性生かし融和
新市に希望託す三条市閉市式
 5月1日の、栄町、下田村との合併を目前に、三条市では4月23日午前10時から、中央公民館大ホールで閉市式典が執り行われ、昭和9年以来、71年の三条市政に、いったん幕を下ろして、新三条市の発展を誓った。

 三条市は、昭和9年1月1日に全国で123番目に市制を施行し、井栗村、大崎村、本成寺村、大島村、栄村(現・栄町)の一部などと合併しながら、現在のかたちとなった。市制施行当時の人口は、3万2897人で、世帯数5980戸。

 現在は、人口8万4554人、世帯数2万7183戸(いずれも4月1日現在)で、合併後には10万4778人、3万796世帯となる。

 式典では、国歌斉唱の後、私の市民憲章作文コンクールで優秀賞を受賞した廣野富士夫さんが市民憲章を朗読。その後、スライドを使って市内の主要な建物の建設など三条市誕生から現在までを振り返った。

 高橋一夫三条市長は閉市式にあたっての式辞で「昭和9年に市として誕生して以来、地域個性豊かな資源、培ってきたものづくりの技術を生かして、全国での有数の金属産業都市、県央の中核都市として発展してきた。先人や議会など関係各機関のご指導、ご鞭撻、そして市民の皆様のゆるぎない相互融和の成果と敬意を表します」と閉市にあたって、礼を述べた。

 5月1日の新三条市発足にあたっては、「高度に発展してきた情報、通信網、少子高齢化など、成熟した社会に呼応するように、市町村も住民サービス向上と地方分権への対応に努めてきたが、国、地方とも大変厳しい財政状況と行政運営に見舞われている。3市町村は、将来を見据えた足腰の強い、これからの時代にふさわしいまちづくりを目指して、それぞれの地域を尊重し、地域活力を高めるため、究極の行政改革である合併を志向した。新市においても融和を大切に、三条市がこれまで培ってきた歴史や、まちづくりのノウハウを余すことなく引き継ぎ、栄、下田の各地域特性も生かしたまちづくりを進める。この閉市式は未来に希望を込めるための閉市式とも言える。三条市を愛し、市政の発展に尽力いただいた方に感謝し、市民の皆様には新市のまちづくりにこれまで以上の理解とご協力を願います」とした。

 田中寿市議会議長は「私たちは市町村合併という歴史的なことに立ち会うこととなる重要な立場。閉市は新市に向けての幕開けでもあり、新市に夢と希望を託すものでもある。三市町村がそれぞれの特色を生かしながら、新市がさらに大きく飛躍することを念願します」と、挨拶した。

 来賓では、泉田裕彦県知事の代理の高橋正樹副知事、菊田真紀子代議士、渡辺秀央、田中直紀、森祐子、黒岩宇洋の4人の参議院議員が、それぞれ閉市にあたって、新市の発展を願った祝辞を述べた。

 次に、閉市にあたって市政の伸展に功労した人に贈る市政功労特別表彰、水害や地震で延期となっていた三条市表彰を行い、市政功労特別表彰では内山裕一元市長はじめ市議会議員など11人、三条市表彰では76人、5団体に表彰状を送った。

 最後には、三条市音楽協会合唱団のリードで三条市歌を斉唱し、市旗の降納に。市民を代表して三条市立第三中学校2年の、小林貴幸さん、おなじく柴谷(しばたに)由佳さんが市旗を降ろして、高橋市長に手渡し、現三条市政はいったん幕を下ろした。         
                                                (外山)

 市政功労特別表彰受賞者は次の通り。
【地方自治功労】▼内山裕一(元市長)▼竹石三郎(元市議会議員)▼高橋義男(元市議会議員)清野寅次郎(元市議会議員)▼金子恆夫(市議会議員)▼岡田兵一郎(市議会議員)▼相田芳枝(市議会議員)▼藤田雄司(市議会議員)
【産業功労】▼羽二生良夫(元三条商工会議所会頭・現顧問)
【教育・文化功労】▼半藤政衛(木造彫刻家)▼杉野奎司(元三条市体育協会、会長、理事長・現顧問)