新保裏館線 アンダー工区に力注がれる
開通は「H27以降」と明確でないが
行き止まり解消が期待されている 新潟県旧三条市の都市計画マスタープランで「三条市のシンボルロード」として位置付けられ、最重要路線とされてきた都市計画道路新保裏館線。新三条市でも重点的に整備する路線として掲げている。

 目下、平成12年度から整備してきた嵐南側の県立三条高校移転に伴う嵐南第1工区の整備にめどがつき、JR信越線と交わるアンダー工区で、移転交渉に力が注がれており、嵐北側の昭栄大橋、嵐南側のコロナ体育館付近からの行き止まり状態の解消に期待が寄せられている。

 しかし、前年度末のアンダー工区の事業費ベースでの進ちょく率は4.8%、移転完了物件は、対象54件のうち5件と低く、全線開通時期も「平成27年度以降に早期開通を目指す」と明確になっていないのが現状だ。

 新保裏館線は、嵐北側の国道289号線バイパスから、市役所、市街地再開発で整備されたパルムを通って嵐南側の西大崎西本成寺線に至る延長3970メートルの道路で、ちょうど三条市の市街地の真中を突き抜けるため「三条市の背骨」と表現されることもある。

 現在、整備が完了している区間は、嵐北側の国道289号線との交差点から昭栄大橋までの1446メートル。

 整備が進んでいるのは、嵐南側の西西線から昭栄大橋までの1470メートルのうち、1130メートル。昭栄大橋から信越線の下を通り抜ける530メートルのアンダー工区、県立三条高校前600メートルの嵐南第1工区の2工区。

 両工区に挟まれた340メートルの嵐南第2工区については、来年度から測量などの調査に入る見通し。

 また、嵐北側で未整備の1045メートルは、嵐北側の289号線との交差点から先の部分で、現在のところ具体的な整備計画はない。

 新保裏館線の嵐南側の整備については、平成5年に昭栄大橋が開通して以降、市の台所事情などから、整備が一時ストップしていたが、平成12年、県立三条高校が移転することに伴い、西西線側から着手することになり、3工区からなる計画が策定された。総事業費は70億円ほどとされており、昨年度までに11億5000万円余が投入されている。

 各工区の進ちょく状況は、嵐南第1工区では、ことし4月の三条高校の移転開校に合わせて、整備がほぼ完了。今年度中に現在、工事用のガードで区切っている部分の整備を行い完成となる。

 信越線アンダー工区については、平成14年度から調査、移転交渉などを進めているもの。まだ契約物件数は16年度末で5件と少ないが、徐々に力を入れ、今年度は3億6000万円をかける。

 また、新保裏館線は、新市建設計画でも、合併特例債は充てないが、重点的に実施する事業の1つとして掲載されている。

 市も今年度当初予算で、5億円ほどを投入するなど、整備に力を入れてはいるが、開通するのは10年以上先。嵐北地域と嵐南地域を直線で結ぶ「南北縦貫道路」の実現に向けて予算の重点配分が期待されている。
                                               (重藤)