自己破産申請で商品回収は大丈夫か
栗林商事(株)SGマークも不正偽造
 PSCマークは、国が定めた技術基準を満たした基準適合マークで、SGマークは(財)製品安全協会(渡辺光夫理事長)が発行する消費者が日常使用する製品の安全性を確保し、安心して使える製品基準をクリアしたと認定したマーク。

 この不正行為が判明したのは、ことし4月下旬に、通販事業者からの情報提供により、両社が取り扱う家庭用圧力鍋(型番:MR―180、MR―200、MR―220)3点について、消費生活用製品安全法で技術基準の不適合等の疑いが発覚。

 経済産業省は、5月、両社に対して、当該製品の回収を指導するとともに、消費生活用製品安全法第83条第1項の規定に基づく報告徴収を行い、技術基準の適合義務等に係る消費生活用製品安全法違反の事実が認められた。

 同省は、消費生活用製品安全法違反として、同工業組合に6月27日に「消費生活用製品安全法特定製品に係る法令違反に対する注意喚起と法令遵守の徹底」をうたった注意喚起文書が渡し、翌28日に両社に厳罰を処したほか、3点の当該製品の回収を指導。両社は回収作業を開始した。

 その後、製品安全協会が栗林商事から「三星刃物が輸入し、当社が販売している前述3点の家庭用圧力鍋を含む10点の圧力鍋(型番:RA―18、RA―20、CS―20、RK―18Т、YL―226G2、YL―186G2、MR―180、MR―200、MR―220)に不正にSGマークを表示した」と報告を受けた結果、これらの製品には、SGマーク制度に則した正規の手続き(安全性に関して定めた認定基準への適合性確認等)を受けることなく、栗林商事が自ら作成したSGマークラベルを貼付したものと判明。

 同協会は2日、「栗林商事からの報告によると『現在のところ、これらの商品についての製品事故発生の情報はない』というが、今回のような行為は、ユーザーに誤認を与えたり、不利益になるので、当協会では事態の変化を踏まえて、SGマークへの信頼を確保するために必要な法的措置を含め、対応策の検討する」と強い姿勢を示した。

 同工業組合事務局では、3日の栗林商事の自己破産申請後、「今後検討しなければいけない課題として、消費者に安心して使ってもらえる安全性を確保した製品を生産するために、製品の安全基準強化を行政とともに検討していく」としている。   
                                               (阿部)