新商品はドジョウサブレ!!
3年目のいかぱん屋
 新潟県立三条商業高等学校の商業クラブが経営する「三商ベーカリーいかぱん屋」。昨年は、いかぱん屋の成果をまとめた研究発表で、全国高等学校生徒商業研究発表大会で、県内では初めて最高賞の文部科学大臣賞、産業教育振興中央会賞、優秀賞を受賞した。

 そのいかぱん屋がことしも25日(金)から8月2日(土)まで、三条市林町一、一ノ木戸商店街内の浪漫亭に帰ってくる。

 ことしで3年目を迎えるいかぱん屋。「昨年に続いて全国の頂点に!」などという気負いもなく、それよりも「地域の活性化の役に立つ」ことを第一に考え、ことしは、店を飛び出しての活動も展開。もちろん、本来のいかぱん屋でも、サブレの開発やカフェの営業など、新たな仕掛けが満載。

 ことしのいかぱん屋のテーマは「おかげ様で3周年・世代を超えたコミュニケーションと新たな商品開発を目指して・ベーカリーカフェ三商いかぱん屋」。

 昨年の全国大会の発表で指摘された世代を超えたコミュニケーションの必要性。「店での売り手と買い手だけでの関係では、ゆっくりと会話をするなどのコミュニケーションはとれない」として、店を販売だけでなく、カフェを営業することに。

 昨年もイートインスペースは用意していたが、さらにそのスペースを広げ、コーヒーやこぶ茶などを提供。生徒がウェイター、ウェイトレスとなって運び、会話をしてコミュニケーションを図っていきたい考え。メンバーの吉田大地さんは「言葉遣いや笑顔を大切にしたい。家族の話などを振って、食いついてきてもらいたい」と話す。

 さらに、ことしは店を飛び出して、ゲートボール大会に参加し、お年寄りと交流したり、二・七の朝市で手伝うなども計画中。

 そして、テーマのもう1つの柱、新たな商品開発では三条市のドジョウにちなんでドジョウサブレを開発した。

 これまでの商品は、頭がメロンパン、本体がクリームパンの「いかパン」、あんパンにサクサクのパイ生地がついた「たこパン」、オレンジとチョコの2タイプを用意したデニッシュ生地の「六角パン」に加えて、昨年は新商品として三条のドジョウを使った「どじょうパン」、そしてドジョウの形のカレーパン「ドジョ吉パン」。

 いずれも菓子パンで、日持ちせず、製造した当日に売り切らないといけないという欠点も。そこで、保存の効く商品もと考えたのがドジョウの形をした米粉を使った「ドジョウサブレ」。

試行錯誤を繰り返し完成 サブレの開発にあたっては、「せっかくだから、ほかがやっていないものにしたい」と、最初はドジョウの粉末を入れるなども検討したが、手間やコスト面から断念。その時に、給食の米粉を使ったパンをヒントに「米粉を使ったクッキーはあまり聞かない」と、小麦粉の代わりに米粉を使うことに。

 しかし、実際に作ってみるとなかなか難しいところも。普段からクッキーなどを作っているという渋谷梓さんも「普通の小麦粉のように作ると、パサパサになってしまう。水分を考えなければいけなかった」と試行錯誤を繰り返した。

 ことしはオリジナルエプロンの作成、保育所でのキャンペーン、栄パーキングエリアでのキャンペーン、また、PRのために、昨年のいかとたこのぬいぐるみに続いて、ドジョ吉&ドジョ子のぬいぐるみを制作する。

 さらに、「環境にやさしいエコを各世代に訴える」と、「風呂敷エコバッグ」を作成するほか、エコ新ヒーロー「エコナンジャー」も登場。

 そのほかにも、「いかぱん屋」を商標登録化し、学校はもちろん、三条市の代名詞としてのブランド化を目指すほか、昨年の全国大会で交流のあった、徳島県の小松島西高校、山形県の米沢高校と提携してのアンテナショップも考えている。

 昨年のメンバーは3年生が大半。卒業後、新たに11人が加わり、メンバーは15人に。人数は昨年を超えたが、昨年を経験したメンバーは4人。そのため、2年生ながら副店長を務める山田麻里子さん。「去年よりもプレッシャーはある。去年は3年生が多くて、ついていけばよかったが、ことしは自分たちが企画してがんばって行かなければ」と、意識は変わった。

 そして、ことしの店長は加藤孝子さん。「個人的には商業クラブをまとめていかないといけないという責任の重さを感じている」と言う。それでも、「昨年の売上が6000個くらいだったので、それを上回る7000個を目標にしたい」と見据えるものは大きい。そして、全国大会の頂点に立った翌年というプレッシャーについても「2年続けてというよりも、地域のためにがんばりたい」と話す。
                                               (石山)