
1994年、新潟経営大学開学とともに創立した同大サッカー部。2002年からは強化指定クラブとなり、総理大臣杯にも3年連続の出場を果たすなど、着々と強豪チームへと歩を進めている。そして、2008年、ついにチームからJリーガーが誕生した。
ユニバーシアード日本代表にも選ばれた東口順昭選手は、ことし6月、アルビレックス新潟が受け入れ先となる「JFA・Jリーグ特別指定選手」に承認。まだ、リーグ戦、カップ戦ともに、出場は無いものの、チームの一員として高いレベルを肌で感じ、レベルアップに努めている。
現在、4年生の東口選手。すでに複数チームからのオファーを受けており、卒業後はプロに進むことが確実。その東口選手に話を聞いた。
また、杉山学監督に東口選手への期待を聞いた。
(石山)
東口選手は、大阪府出身で1986年5月12日生まれの22歳。ポジションはゴールキーパー。身長184センチメートル、体重75キログラム。

長身を生かしたハイボールの処理に定評があり、また、素早く、正確なフィードでチャンスを作りだす。2006年からは、全日本大学選抜、東海・北信越選抜に名を連ね、2007年にはユニバーシアード日本代表に選出。活躍の場は世界にも広がっている。
本格的にサッカーを始めたのは小学校4年生。地元のサッカーチーム、日吉台ウイングスでプレー。中学入学と同時に、Jリーグのガンバ大阪ジュニアユースに入り、高校では京都府の強豪校、洛南高等学校に入学。この頃までは、全国的な注目を集めることはなかった。
飛躍を遂げたのは大学入学後。東口選手は当初、北信越地区の強豪校、福井県の福井工業大学に進学。そこでの活躍が認められ、2年生の時に全日本大学選抜、東海・北信越選抜に選出。しかし、ここで転機が訪れる。福井工業大学が強化クラブの指定を解除。今後について悩んだ東口選手は、親交のあった新潟経営大学のコーチに相談。編入を決意。2007年にはユニバーシアード日本代表に選ばれ、ことし6月にはJFA・Jリーグ特別指定選手に承認。現在は、経営大学サッカー部キャプテンとして活躍している。
* * *
―最初からゴールキーパーでしたか
東口―小学校の頃はフォワードをやっていた。最初はゴールキーパーはやりたくなかったけど、ジャンケンで負けて仕方なく。やってみるといいかなとは思った。でも、本当はフォワードをやりたかった。
―子どもの頃から将来プロになりたいという思いはありましたか
東口―家の近くにガンバ大阪のホームグラウンドがあったので、将来、こういうところでやりたいなという気持ちはあった。
―全日本大学選抜に選ばれた時の気持ちは
東口―高校までは代表には縁がなかったので、思ってもみなかった。急に選ばれて本当にビックリした。でも、それで漠然としていたプロというものが、少しはっきりと見えるようになってきた。
―なぜ経営大学に編入を
東口―福井工業大学がサッカーに力を入れないことを決めて、監督も辞めて、強化指定もなくなった。そこで、以前お世話になっていたコーチのつてで経営大学に編入した。でも、もし、その前に全日本大学選抜に選ばれていなければ、編入せずに、そのまま残っていたかもしれない。
―経営大学の雰囲気は
東口―監督の芯がしっかりしているので、チームの芯もしっかりしている。非常にいい雰囲気。
―全日本大学選抜、ユニバーシアード日本代表では海外の選手とも試合をしますが、海外の選手はどうですか
東口―同じ年代でも本当にでかくて、ごつい。はじめは今までにない緊張感だった。それでも、いろいろな海外のチームと試合をして、海外選手相手にプレーすることも慣れてきた。世界というのもボンヤリと視界に入ってきている。
―アルビレックス新潟が受け入れ先となってJFA・Jリーグ特別指定選手に承認されましたが
東口―それまでにも、練習には参加させてもらっていたが、通用しないところもたくさんあって、それで強化指定選手にしてもらった。大学の大会がある時は大学で練習しているけど、そうでなければ週に3、4日はアルビの練習に参加している。練習中はそうでもないと思っても、次の日になると筋肉痛になったりしている。直接、できるだけ高いレベルを経験したい。
―アルビレックス新潟には、北野貴之選手、野澤洋輔選手、黒河貴矢選手とゴールキーパーはそろっていますが
東口―皆さん経験があるので、プレーがバタバタしていない。でも、経験を積むことができれば、自分にも十分チャンスはある。
―ことしで卒業。今後の進路は
東口―プロとしてがんばっていきたい。今、アルビレックス新潟、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪の3チームから話はきている。先発が狙えそうなところでやるのか、高いレベルのチームでやるのか。非常に悩んでいるところ。監督と相談しながら、8月には答えを出したいと思っている。
―さらに、その先の目標は
東口―将来的には、日本代表になって、世界も視野に入ってくる。そのためにも、まずは試合に出たい。
―目標とする選手は
東口―この選手というのはいない。この選手のいいところと、あの選手のいいところという風に、勉強をして自分を完成させたい。そして、目標とされるキーパーになりたい。
―同年代の若い選手も日本代表の試合に出場していますが
東口―うれしくはない。それよりもくやしい。自分も行きたいという思いが強い。まったく手が届かないという感じはしない。
―最後に一言
東口―これからの活躍を楽しみにしてください。
