トレードショウの色彩強め、商談活発に
DIYショウ開幕!一般PRデーは30日
 オープニングセレモニーでは、はじめに主催団体の(社)日本DIY協会の坂本洋司会長があいさつ。「高円宮妃殿下を迎えて、開会式を行えることは、まことに光栄とともに身の引き締まる思い」と改めて、妃殿下のご臨席に感謝を述べた上で、「今回のショウは、1978年に第1回を開催して以来、東京、大阪での開催を含めて44回目。来場者、出展者ともに満足頂けるように、各方面の意見を取り入れた。経済状況は長らく続いた景気回復局面から景気停滞局面に移った。当協会でも大変厳しい状況だが、420社、1003小間に参加頂いたことは大変心強い。今回のショウテーマは『Change It!』。トレードショウとしての色彩を強めた。DIY産業の使命を強くPRしていくために、バイヤーズ・デーを2日にし、DIYビジネスセミナーや業界トレンドコーナーの設置など、出展者を強力にサポートする体制をとった。また、3日目の一般PR・デーでは、清水國明さんの自然の暮らし講座や親と子の木工教室、三条の鍛冶道場など、参加型のイベントも多彩」と日程について説明。最後に「商談、見学など本ショウを楽しみ、情報収集の場としてほしい」と有意義なショウとするよう呼び掛けた。

 続いて高円宮妃殿下が「4年前からリフォームに力を入れている。環境保全につながる点から、DIYは昨今、注目を集めている。ことしは洞爺湖で環境問題に関するサミットが開催されたが、DIYは望ましい1つの方向性を示している」とし、今回のショウについて「来場者に住生活、住環境の新しいアイデアが提案されることを期待している。44回目となる今回のショウが初期の目的を達するとともに、国民生活の向上に寄与されることを願っている」と祝した。

 渡邊宏経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課長、猿田寿男千葉県商工労働部長の祝辞に続いて、開会宣言、テープカットが行われ、DIYショウが開幕した。

ならし打ちから銘入れ

 高円宮妃殿下包丁づくり体験

 ショウが開幕すると、さっそく高円宮妃殿下は会場を視察。三条産地ブースでは、新潟県の三条商工会議所共同小間の小林樹脂工業(株)のアイデア商品「ポッタン」に特に興味を持ち、担当者からの説明に熱心に耳を傾けていた。その後、三木産地ブースで鉋削りを体験した後、三条鍛冶道場のブースへ。三条鍛冶道場のブースでは、國定勇人三条市長が高円宮妃殿下を迎え、しばし談笑。そして、包丁づくりにチャレンジした。

 高円宮妃殿下は、まずスプリングハンマーの前に座り、ならし打ちを体験。鍛冶集団の説明に従って、スプリングハンマーを動かすと、鳴り響いた大きな音に目を丸くして少し後ずさりしたものの、その後は、目の前で打たれる包丁の様子を興味深げに覗いていた。鍛造が終わると、次は切りばしでの成型。高円宮妃殿下は「なかなか力がいるんですね」と話しながらも、自らの手で成型を行った。そして、最後はタガネを使っての銘入れ。鍛冶職人の模範を見た後で、高円宮妃殿下も挑戦。「難しい。文字なんて書けません」などと苦戦しながらも、「扇」の一文字を包丁に刻んだ。

 高円宮妃殿下が作成した包丁は、この後、鍛冶職人が柄を付け、完成させ、協会を通じて、高円宮妃殿下へ贈られる。

 今回のショウでは、三条産地ブースは、入ってすぐの絶好のポジション。開幕直後は、まだバイヤーの数はそれほど多くなかったが、「午後もあるし、今回はバイヤーズ・デーが2日あるので」と2日間というバイヤーズ・デーに期待を寄せる企業が多かった。

 それでも、特に実演を行っているブースの前には人だかりもできており、今回が初出展となる(株)中屋の手動式スライドテーブルソーの実演には多くの人が集まり、同社の野崎親係長は「興味を持ってくれているよう」と手ごたえを感じていた。

 三条産地の中でも三条商工会議所共同小間が前面に出ている。三条商工会議所共同小間は「鍛冶の黒」をイメージした造り。各企業の個々のPRはもちろん、産地PRとして、DVD「熾盛の魂 探究する心・進化する伝統」を放映しているほか、和釘や包丁、火ばし、ノミなどを展示している。

三木との連携も視野に

 初参加の國定三条市長


 また、今回がショウ初参加となる國定三条市長は、鍛冶道場ブースで包丁づくり体験をするなど、イベントを満喫。DIYショウについては、「本当に大規模というところを見せ付けられた感じ。三条産地も産業界が非常にがんばってくれているという印象。三条ブランドのようなものも感じられた。一方で三木産地も1つにまとまっている。ただ、三条対三木という構図にも見える。これから先、三木を単なるライバルとするのではなく、それぞれの特性を生かして、いろんな連携ができればさらにいい。10月の鍛冶まつりでは、三木市と越前市にも声をかけている」とし、「DIYショウでは、個々の企業のPR、産地のPRは大切。ただ、行政側としても、この機会をとらえて、三木市と話が進んでいけば、いろんな連携ができるのではないか」と話していた。
 なお、会期は29日がバイヤーズ・デーで30日が一般PR・デー。一般PR・デーでは、親と子の木工教室、清水國明の自然暮らし講座、子供の森づくり運動などさまざまな参加型のイベントが行われるほか、先着1000人にオリジナルグッズもプレゼントされる。  
                                               (石山)