神戸みなと店完全撤退、ムサシ新津店閉店で
H21年2月決算、当期純利益大幅減
 新潟県三条市上須頃、アークランドサカモト(株)(坂本洋司会長)は、3日、平成21年2月期の決算を発表した。

 昨年9月以降、急速に景気後退が進み、個人消費も冷え込むこととなり、同業種、異業種との競合は一層厳しくなった。そうした中、事業構造改善政策に取り組み、前期のランドクラブ2店舗の閉鎖に続き、旧神戸みなと店からの完全撤退、ホームセンタームサシ新津店の閉店などから、売上高は小幅減少、また、特別損失を計上したため、当期純利益は大幅減少した。

 同社は、厳しい経営環境が続く中で、主力のホームセンター部門においては「一店舗巨大主義+変化対応型店舗」戦略を推し進めるとともに、既存店の売場、陳列の見直しを行い、他店との一層の差別化に力を注いだ。専門性の高い建築、農業資材・素材、園芸、ペット用品、インテリア関連商品を用途本位に徹底し、多サイズ多品種の品揃えに努めた。また、建築資材のカット・溶接、各種機械の修理・部品交換、カーテン・カーペットのサイズ加工、各種商品の名入れなど、店舗内での技術サービスの拡充に努めた。

 こうした結果、売上高は897億7300万円で前期比3・3%減、営業利益は47億9200万円で前期比9・6%増、経常利益は48億3500万円で前期比7・4%増となり、当期純利益は特別損失を計上したことなどから、8億3900万円と前期比41・4%減の大幅減となった。

 事業別に見ると、小売事業では、ホームセンター部門が売上高651億5500万円で前期比2・0%増。急激な景気後退や暖冬により既存店売上高が前期比1・4%減と厳しい状況で推移したものの、昨年3月に増床したホームセンタームサシ酒田店及び昨年6月にオープンしたホームセンタームサシ名取店がプラスに寄与した。

 他方で、その他小売部門の売上は56億1400万円で前期比40・1%減。昨年6月オープンのアークオアシスデザイン名取店が増収に寄与する一方で、一昨年6月に閉店したランドクラブ新潟店及び昨年1月に閉店したランドクラブ長岡店の撤退がマイナスに影響した。

 こうした結果、小売事業の売上高は707億7000万円で前期比3・4%減となったが、売上総利益率の改善や経費削減を進めたことで、営業利益は25億8500万円で前期比17・6%増となった。

 卸売事業では、自社主導型経営を進めるために取引先の選別を行ったことに加え、急激な景気後退や暖冬により売上高は88億7800万円で前期比15・5%減、営業利益は経費削減を推し進めたことで、8億7400万円と前期比1・6%増となった。

 外食事業は、主力のとんかつ専門店「かつや」の店舗数が12月末には直営店59店、フランチャイズ店79店となり、売上高は79億9700万円で前期比11・3%増、営業利益は8億1800万円で前期比3・6%増。

 不動産事業の売上高は21億2600万円で前期比10・1%増、営業利益は4億9400万円で前期比0・4%減。

 なお、次期の見通しについては、賃金の伸び悩み、雇用状況の一段とした悪化から、個人消費は一層厳しい状況が続くことが考えられることから、ホームセンター部門では「お客様に圧倒的に支持される店づくり」に一層努め、合わせて既存店の差別化、競争力向上に努め、経営基盤の強化を進める。また、平成22年度からは年に2店舗のペースで新規出店を進める。卸売事業では、巨大店舗経営ノウハウを生かしながら自社主導型営業を進め、外食事業では、「かつや」直営九店、フランチャイズ7店を純増。

 以上から、通期の連結業績見通しは、売上高900億円、営業利益50億円、経常利益50億円、当期純利益25億円を見込む。
                                                (石山)
アークランドサカモト