昨対106%の売上、中国代理店100店めざす
高波久雄パール金属(株)社長
 新潟県三条市五明、パール金属(株)の高波久雄社長は、5日午後3時50分から同市旭町2、ビップ三条で開いたグループ会社の取引先でつくるパール会の新年会で、「昨年の厳しい中でも、パール金属は順調に売り上げが伸びた。4月までに前年対比106%の売り上げを目指したい」などと話した。パール会の新年会は今回で35回目、同社の業績や流通業界の現状について高波社長の話を聞くことが、参加者の目的の1つになっている。

 高波社長は「弊社も今年で満43年。みなさんのお陰で新年会を迎えることができた」と関係者らに感謝。

 不況下で売り上げが伸びた要因として「営業力強化と新商品開発、デリバリー力、さらに海外へ燕三条産の商品販売を推し進めた結果で、2000円以下の比較的低価格な商品が多いこともディスカウントの時代に受け入れられた」と説明。

 中国戦略については「今年は流通業をはじめ多くの日本企業が中国へ進出する。現在、上海パール、鄂州パールの2つの拠点を持ち、中国内160店のデパートにテナント出店している。代理店も4店あるが、これを約2年かけて100店とし、中国全土を制覇したい。メード・イン・ジャパンの商品を富裕層に売っていきたい」と目標を掲げた。

 今後の経営方針として「H&B(ヘルス&ビューティー)をコンセプトにした新商品群の開発を進め1月から発売した。全国制覇できるものと考えている。環境に優しい商品をつくってCO2削減に貢献できる企業になりたい」とし、不況下で順調に売り上げを伸ばすユニクロに学んで「品質が良く、あまり価格の高くないものを作って『家庭用品のユニクロ』になりたいと思う。家庭で食事をすることが増えている。私どもは調理用具をたくさん作っているので、これから売れて来ると思っている。安心安全、信頼の商品開発、品質管理の徹底を図る」などとした。

 輸出産業が苦しんでいる円高について「弊社は円高で得をすると思われているが、円安のときの在庫が円高の価格で動くと、その分損をする。円安になった方が利益が出てくる。非常に苦労している」と自社の置かれている状況を解説。

 最後に「厳しい時代だが、人間関係、心と心のつながりが一番大切。営業力をつけ、品質管理を徹底し、ブランド価値を高めて、売って、売って、売りまくりたい。みなさんにも元気で勇気をもってがんばっていただきたい」と呼びかけた。

 来賓の祝辞に続いてあいさつした高波文雄専務は、環境関連商品やネット販売への傾注について「エコバッグ、自転車、湯たんぽなどエコ関連商品がよく売れている。ネットスーパーの利用が増えて配達用のクーラーバッグも売れている。アウトドアショップ・ウエストのネット販売も伸びており、ネットは市場として重要になってきている。CO2削減25%の宣言で、これから国内企業にも削減要望がなされるだろう。金融機関もエコ関連の融資に力を入れている。経済産業省は、照明器具を白熱球からLEDに転換する方策をとっていて、弊社で開発したLED蛍光灯は消費電力が3分の1になり、10年から5年は交換の必要が無く、エコ商品として期待できる」とした。
                                                (外山)