
2006年11月の開店以来、フェアトレード商品と自然食品の販売を行ってきた三条市南新保、ノアハウス(内田敏子オーナー)が10日(金)をもって閉店する。
閉店に伴い、閉店セールを行っており、フェアトレード雑貨は、全品定価の3割引き、6日(月)からは、自然食品を全品1割引きで販売する。
フェアトレード(公平貿易)とは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組み。
ノアハウスは、地域住民の健康や生活の楽しみ、喜びに役立つことを目的にオープンした。これまで、フェアトレード商品や福祉活動の支援となる商品、環境負荷が少なく自然や人に安心して使える商品をコンセプトに販売を行ってきた。
3割引きの雑貨は、コインケース、小物入れ、はし置き、マグカップ、コースター、キャンドル、ネックレスなど、さまざまなものがそろう。

自然食品の中でも注目なのが、バレンタインの贈りものにぴったりな「フェアトレードチョコレート」。
一口食べるだけで、たちまち気分をハッピーにしてくれる甘いチョコレート。しかし、原料のカカオ豆を作る生産国には、悲しい現実がある。よく知られているカカオ豆の原産国、ガーナやナイジェリア、コートジボアールなどの大規模カカオ農場では、人身売買で連れてこられた何万人もの子どもたちが、休みも賃金もなく危険な仕事に携わっている。
この児童労働の問題は、1990年代から指摘されており、2001年に世界のチョコレート業界は共同声明に署名、ようやく児童労働撤廃の必要性を認識したが、安価に大量生産するために根づいた悪習は、いまだにたくさんの子どもたちの心と体を傷つけている。声明以降も、諸団体の調査によると、コートジボアールやガーナで、2007年に危険な児童労働が確認されている。

一方、家族経営が主体の小規模農家は、カカオ豆の価格が先進国の穀物商社に握られており、コストに見合わない金額で取引されていることや、流通手段を持てないために仲買人に安く買い叩かれるなどから、子どもたちを学校に行かせることも、日々の糧にもままならない貧困にあえいでいる。
日本で使われるカカオ豆の約80%はガーナ産。いつも食べているチョコレートが、そんな人たちの犠牲のうえで作られたものかどうかを、消費者が知るすべはない。
フェアトレードチョコレートの原材料は、すべて「顔が見える」生産者から届いたもの。生産者と環境に配慮しながら、すぐれた品質のものを作り続け、生産者が安定した生活を送れるように、適正な支払いを保証している。しかも、原料の多くは、スイスの有機認証機関「bio
inspecta」の厳正な審査に合格したオーガニック素材を使っている。
特徴は、まろやかな口どけ。その理由は、最大72時間かけて行うスイス伝統の「コンチュ(練り)」にある。一般のチョコレートは、大豆レシチンなどの乳化剤を使って練り時間を短縮することが多いが、フェアトレードチョコレートは、乳化剤を使うことなく、スイス伝統の練りの技術で勝負している。
内田オーナーは「バレンタインの贈り物として、今の時期にぴったり。贈る人も贈られる人も、作る人も幸せになる。このチョコを通じて、おいしい『チョコレートの真実』をたくさんの人に知ってほしい」と話している。
フェアトレードチョコレートは、オーガニックビター、ミルク、ヘーゼルナッツ、オレンジ、ホワイト・クリスピー、レーズン&カシューナッツ、シナモン、コーヒーの8種類。税込みで1枚290円。
内田オーナーは、「これまでの5年間の中で、たくさんのお客様やスタッフに支えられてきた。自然食品や、フェアトレードの商品が少しでも広まってくれていたらうれしい。最後の売り尽くしです。良い商品をそろえているので、たくさんの人に足を運んでいただけたら」と、大勢の来客を呼びかけている。
営業時間は、午前10時から午後5時まで。水曜と日曜は休む。
問い合わせは同店(TEL0256・34・0384)へ。
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