まちなかの里山、全国表彰
三条市のポケットパーク整備、国交省手作り郷土賞
 新潟県三条市のJR弥彦線高架橋下の残地を活用して整備が続けられているポケットパーク「小さな里山づくり」が、国土交通省の手づくり郷土(ふるさと)賞に選定され、1月31日、ポケットパーク整備実行委員会と三条市に認定証が送られた。

 ポケットパーク整備は、旧弥彦線の残地11カ所を、地域住民と新潟大学大学院自然科学研究科の学生、三条市が協働して1年に1カ所ずつ整備しているもので、今年で5年目。

 この日午後3時から三条市役所で開かれた認定証授与式で、石田忠実行委員長は「里山の植物だけを移植して、小さな里山を三条のまちなかにつくっています。地域住民と大学生が協力し、作業はすべててボランティア、少ない予算付けでやってきました。住民の協働が自然に、緑の里山を管理することになり、多くの人のいこいの場になっています。これからも地域環境の整備に努力したい」と認定を喜んだ。

 手づくり郷土賞は国土交通省が、全国各地で地域の魅力や個性を創出した良質な社会資本整備と、それらと関わりを持つ地域活動を発掘、表彰すると同時に、好事例として広く紹介するもの。三条市のポケットパーク整備は一般部門で全国12件、北陸整備局管内2件のうちの1つに選ばれた。

 授与式には北陸地方整備局の前川秀和局長、同じく新潟国道事務所の田中倫英所長が出席し、ポケットパーク整備に携わっている地域住民や新潟大学の学生、教授らが見守るなか、石田実行委員長と國定勇人三条市長に認定証と盾を手渡した。

 前川局長は「身近な見過ごされがちな空間を生かしたアーバンデザインの好例」とする講評を紹介し「受賞を契機にぜひ、継続して下さい。整備予定地は六カ所残っており、これまでの経験を生かし、気持ちを新たにいいものをつくっていただければありがたい」と、今後の整備事業にも期待を寄せた。

 國定市長は受賞者としての喜びを語りながら「先の最終プレゼンテーションで整備だけでなく、ポケットパークを沿線でつなぐイベントをと、宿題をさずけたところ。この賞を励みに、ハードだけでなくソフトについても、より一層深掘りしていきたい」と今後の事業展開を展望していた。
                                            (外山)
 2012年02月2日本紙掲載