誰かに伝えたくなる発見が楽しい
まちあるきフォーラム、マイルートの見つけ方
 25日から5月27日(日)まで開催された燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき。

 このまちあるきを楽しむコツを探る「三条まちあるきフォーラム〜人と人とのつながりで楽しいまちを創出する〜」が、23日午後7時から燕三条地場産センター・リサーチコアで開かれ、「先入観を持たず、とにかく歩いてみて。誰かに伝えたくなるような体験をつなげることでマイルートになる」と講師の霜鳥彩さん。

 フォーラムは三条まちあるき連絡協議会の主催で、岡村直道会長は「今日を境に、普通にまちを歩くことができなくなるかもしれません」と会場を沸かせ、「ガイドの仕方、コースの見つけ方など、まちあるき参加のきっかけになったら」と期待を込めた。

 基調講演の講師を務めた霜鳥さんは、タウン情報誌「月刊にいがた」の副編集長。燕市出身、県立三条高校を経て新潟大学を卒業しており、三条や燕のまちに対する思い入れも深い。「まちあるき」が定着する以前から同誌の連載で約6年かけて県内75のまちを1人で取材し、これをまとめた別冊本「新潟町歩き」の編集長も務めた。

 霜鳥さんは、まちあるきの魅力を「思いもよらないものに出会えること」、「匂いや音、まちを5感で感じられること」と話し、これら「誰かに伝えたくなるような体験を見つけること」とした。

 75のまちを歩いた経験から「個人でまちあるきする人にとって、マップの存在は大きい、誰もが足を運びやすい場所に設置してもらえたら」と、まちあるきをする人の視点でも話した。店で買った食べ物を食べられる場所、トイレなどのミニ情報も必要という。

 まちあるきに欠かせない商店に対しても「まちあるきをする人は、どちらかと言えば、そのまちに詳しくない人。ヨソ者の視点を持ってみて下さい。知らないお店に入るには勇気もいる、お店の人にはどうかヨソ者にやさしくして下さい。ただ売るだけでなく、一声かけて」とアドバイスした。

 三条の中心市街地については「個人的にも思い入れがある。まるよし、長崎屋、パルムの栄枯盛衰、よくも悪くも移り変わりのあるまち、歴史あるまちは歩いていて楽しい。新しいお店がたくさんできて編集者としても注目している。三条にはまだまだ発見があるはず」と期待も込めて講演を閉じた。

 講演後は、霜鳥さん、新潟市の新潟シティガイドの八木洋さん、「Sanjo tourMAP」を作成したMercerie Plus BONBONの加藤はと子さん、燕三条まちあるきにも関わる三条・燕・西蒲仏壇組合の山田貴之さん、岡村会長の5人で「つながりの演出」をテーマにパネルディスカッション。

「人と人とをつなぐ役割を持っているのでないか」、「女性の参画を促すにはマップの字体や色の構成など、女性の好む見せ方を」、「隣のまちでも、ゆっくり歩くと旅気分を味わえる。地元の良さを再認識できる」などと、まちあるきについての話は尽きなかった。      
                                             (外山)
 2012年03月25日本紙掲載