日本初の認証制度5月にも
TSO第1回認証は12社
 燕商工会議所が独自に、小規模事業所向けに実施する品質管理の認証制度「TSO(ツバメ・スタンダード・オーガナイゼーション )」の第1回認証審査委員会が、28日に開かれ、申請のあった12社すべてを認証した。

 TSOは、製造、設備管理に特化した日本初の簡易認証制度で、国際規格のISO9001を抜粋することで地域全体の品質向上を図るばかりか、職人個人に頼りがちだった技術を記録、継承することで、地域全体の底上げをめざす。ISOに取り組みにくい小規模事業所に対応し、一定規模以上の企業に対してはISOに取り組むきっかけにもなる。

 5月にも説明会を開いて募集をかけ、40社の申請を目標としている。12月までに認証審査を行って、来年2月には首都圏で開催される展示会に出展したい考え。

 第1回の認証委員会後、午後3時30分から開いた記者会見で、中野信男副会頭は「燕から全国、全世界へ発信できる取組と考えている。今回の審査は、柔軟かつレベルアップが図られよう行っており、1歩でも2歩でも前に進むことができると確信した」と自信を見せた。

 TSOを担当する工業部会の長谷川克紀副部会長が「いろいろな産業へ飛び込んでいく時の品質管理、腕のいい職人、親父や社長の技術を伝承するため記録をとろうと始めた。品質管理を根付かせる目的、育成という目的もある。最終的にはISOの認証取得率が上がることが目標」と説明した。

 認証委員会の小浦方格(いたる)委員長(新潟大学産学地域連携推進機構准教授)によると、認証を受けた12社のうち2社は条件付き認証で「3ヶ月後、6ヶ月後、1年後にチェックを行って見守る。成長して下さい、もっと発展して下さいという期待を込めた」といい、この取組によって「会社全体でポジティブな反応があると報告を受けている」と効果を紹介した。

 会見には認証を受けた企業の関係者も出席し「現場の意識が変わった」、「業務が煩雑になる、良い意味でなあなあだったところにも線を引くことになるなど、現場サイドの反発もあったが、少しずつ現場を良くする気持ちが芽生えている」、「取引先からISO認証について問い合わせがあり、渡りに舟だった。社員に変化が現れはじめている」などと高評価だった。

 ただ、認証のハードルは「相当に厳しいもの」で、申請する企業側の努力も求められる。
                                              (外山)

 第1回の認証企業は次の通り。

▼(株)イケダ▼伊藤金属梶・(株)イマジネイトセンター▼(株)内山熔接工業▼(株)おたまや▼後藤ホ業(株)▼(株)齋藤金型製作所▼サミット工業(株)▼(株)セキヤ▼(有)フナックス▼山崎金属工業(株)▼山崎研磨工場
 2012年03月30日本紙掲載