三条の背骨、ようやくつながる
新保裏館線アンダー工区開通、救急搬送にも効果
 
 
 新潟県三条市の都市計画道路、新保裏館線のJR信越本線アンダー工区が27日午後2時に開通。国道289号線(第二産業道路)から市役所前を通って市道西大崎西本成寺線(嵐南バイパス)まで、嵐北地区と嵐南地区を結ぶ南北縦貫道路がつながったことで、両交差点間の移動時間は約7分短縮されるという試算もあり、経済活動や救急搬送、万一の災害対応への効果が期待される。

 新保裏館線は、昭和38年、西大崎西本成寺線から石上興野線に至る3420メートルを都市計画決定。その後、平成11年に北側へ550メートル延伸し全長3970メートルの路線として計画決定された。平成13年までに、昭栄地区の再開発、昭栄大橋の開通などを伴い国道289号から市道一新線までの1450メートルを整備。平成12年度からは県立三条高校前約800メートルの第1工区の事業に着手し、平成17年度に完成した。

 信越本線アンダー工区は平成14年に延長530メートル、幅員18メートルから30メートルで事業認可を受け、用地交渉・確保を経て平成21年度から本格的工事に着手。信越本線と交差する延長14メートルは、東日本旅客鉄道(株)と信越本線三条東三条間新保跨道橋新設施工に係る協定を締結して、平成23年7月から平成26年7月までの間に施工された。

 延長340メートルの第2工区は、平成20年度から測量設計、平成21年度から用地確保、平成24年度から工事に着手した。

 平成27年3月にアンダー工区のうち南側の延長約130メートルと第2工区が完成し、供用を開始。アンダー工区400メートルの完成により、この日、市道西大崎西本成寺線から国道289号まで延長2920メートルが結ばれた。

 都市計画決定から50年以上を経ての南北縦貫道路の開通で、第2工区、アンダー工区の事業期間は14年、76億3900万円を費やした。

 開通に先立って午前10時から執り行われた開通式には、三条市の関係者や、工事に協力した地権者ら地元関係、新潟県、国土交通省北陸地方整備局らが出席。大勢の市民も駆け付けた。

 國定勇人市長は式辞で、地権者や地域、工事関係者に感謝。三条の背骨とも呼ばれる都市計画道路の開通により「利便性の向上はもとより、経済活動の効率化、救急医療搬送時間の短縮が主な効果と考えているところ。この開通を契機とし、嵐南、嵐北を結ぶ幹線として地場産業、観光産業などの活動が活発になり、地域の活性化が図られることに大いに期待している」と述べた。

 来賓では、泉田裕彦知事の代理で冨田陽子県土木部都市局長、藤山秀章国土交通省北陸地方整備局長の代理で大関弘之都市調整官が祝辞を代読した。それぞれ地域の活性化や北陸自動車道へのアクセス向上にも期待を寄せていた。

 テープカット、くす玉開放に続き、きらきら保育園の園児が太鼓の演奏で開通に花を添え、快晴の空の下で渡り初めとなった。
                                             (外山)

 2016年03月28日本紙掲載