5人目のPR大使に人気声優、田中秀幸さん
奥さん燕市出身、「きのうも手まりの湯で」
 新潟県燕市は、このほど市をPRする燕市ゆかりの有名人、「燕市PR大使」の5人目の大使として人気声優の田中秀幸さんを任命。

 29日午前11時、燕市とヤクルトスワローズの交流イベント「スワローズスプリングフェス」内で就任式が開かれた。

 田中さんは東京都出身だが、奥さんが燕市出身で自身も毎月のように燕市を訪れていることが決め手になった。昭和、平成の著名アニメで活躍するほか、洋画では007シリーズのジェームズボンド役の吹き替え、さらにバラエティー番組「王様のブランチ」のナレーションをこなす人気声優で、県内出身漫画家原作のアニメ作品でもドカベンの山田太郎役をはじめ多く出演していることも決め手となった。

 任命式には本人に加え、イベントに参加していた田中さんの先輩でもあるPR隊長(鳥)の球団マスコット・つば九郎も参加。熱心な球団ファンと田中さんのファンが会場を埋めた。

 鈴木力市長は「田中さんはいろんな分野でご活躍されています。その活躍の場でどんどん燕市をPRしていただきたい」とし、国内はもとより、世界でのPRを期待。燕市が全国ブランド調査で食品を除き、昨年度全国5位の順位だったことを紹介し、「今回、田中さんにPR大使に就任していただき、3位、できれば1位に持っていければ」と冗談まじりに話し、参加者に向けて「みなさんもに自称PR大使の気持ちで燕市をかわいがっていただければと思っています」と呼びかけた。

 任命証とPR大使の名刺を受取り、鈴木市長にたすきをかけられた田中さんは、自身が演じる人気アニメ「ONE PIECE」のキャラクターの声で「いつのまにかPR大使になっちまったぜ」とファンサービス。

 一転、穏やかな口調で「あまりこういう格好になれていないんで、たすきをかけた瞬間に何を話したいのか忘れてしまいました。私は東京生まれの東京育ち。妻が燕市出身で、毎月、母と兄をたずねてやってきています。私にとっては第2のふるさと。本当に燕のまちに来ると、ほっとします。空気もうまい、食物もうまい、なにより酒がうまい。四季折々の風景、分水の桜などを巡るのも楽しみにしています。きのうも手まりの湯で身を清めてまいりました」とあいさつ。「燕市は東京でも有名で、名前を出せばほとんどの人が知っていらっしゃる。しかし、みんなに知られていないすてきな場所やすてきな技術をもっと多くPRできるようがんばってまいりたいと思います」と語った。

 また、PR隊長のつば九郎は「これからがんばりましょう」と激励のメッセージを送り、「PR大使とPR隊長どちらが偉いのか」、「意気込みを」などの質問を、「テリーマンで」、「ロベルト本郷で」と田中さんの出演キャラでリクエスト。打ち合わせにない無茶な要求に苦笑いしながらも、田中さんはしっかり応え「隊長の下、一生懸命にお仕事をさせていただきます」と語った。

 田中さんは、そのほか、燕市で気入っているものに、ラーメンや中ノ口川のながめ、国上山周辺を挙げたほか、人気テレビ番組をそっくりまねて話題となった燕市のPR動画「燕市ダーツの旅」をチェックしていることを明かし、「あれは大笑いしました。楽しい企画でいいです」と燕市への思いをアピール。

 さらにファンからの「もらってうれしいプレゼントはなんですか」という質問には、つば九郎の「びじゅつひん」、「やふおくで」というツッコミに惑わされず「お花をもらうのは意外にうれしいです。八王寺の白藤を何度か見に行っています」と地域の名勝地をアピールし、見事にPR大使としての仕事をこなしていた。

 そのあと、田中さんのサイン会が開かれ、多くの熱心なファンが駆けつけていた。県外から足を運ぶ熱烈なファンも多く、「サイン会もあると知って、慌てて新幹線の切符を買ってきました。本当にうれしいです」と喜びを語る人もいた。     
                                             (細山)

 2016年05月30日本紙掲載