世紀の大事業、桜に感謝と誇り
分水さくらを守る会20周年、記念石碑建立
 新潟県燕市の大河津分水路の桜並木をはじめ燕支分水地区のシンボルとなっている桜の維持管理や植栽を行っている非営利活動法人分水さくらを守る会(村上謹一理事長)は12月2日、創立20周年を記念して同公園に記念石碑を建立した。石碑に刻まれた「感謝と誇り さくら分水」の文字の揮ごうは、同会顧問の小林清前燕市長。

 分水さくらを守る会は平成9年に任意団体として発足し、大河津分水路やJR分水駅など分水地区の桜のせん定、予防などをボランティアの協力も得ながら行っているほか、桜の苗木を育てて大河津分水路や国上山周辺に植樹する活動、国土交通省北陸地方整備局信濃川河川事務所、燕市との三者協定に基づく大河津分水公園の除草なども行っている。平成16年に法人化し、翌年に新潟県の認証を受けてから今年で20年を迎えた。

 記念石碑は、明治40年に始まった大河津分水の完成(竣工は昭和6年)を記念し、明治後期から堤防に桜を植え、景勝地として育ててきた先人への感謝と、桜を誇る気持ちを表わそうと建立した。高さ約152センチメートル、幅約76センチメートルで、白御影石に黒御影石が埋め込まれており、台座の八海石は国土交通省北陸地方整備局が南魚沼市から運搬して寄贈したもの。

 この日午後0時30分から開かれた除幕式には、村上理事長や小林顧問、信濃川河川事務所の田部成幸所長をはじめ50人ほどが参加。燕市渡部、管原神社の粕川正之宮司が清祓いの神事を執り行った。

 村上理事長
 小林顧問
 村上理事長は「この石碑が、桜の育成を見守り、安全、繁栄を祈っていくことと思います」と述べ、石碑の建立に尽力した国土交通省や(株)本田石材をはじめとした関係者に感謝の意を表していた。

 小林顧問は、江戸時代に遡る大河津分水の計画や請願活動に思いを馳せつつ「もう10年も経てば大河津分水通水から100年。14年後には戦後最大の大改修工事が竣工し、当初からの問題点が解決し、この地域のさらなる発展が約束される。世紀の大工事と、これを記念した桜並木に感謝し、誇りとしつつ、守り続けていきたい。そんな気持ちをあらたにした再スタート」と、揮ごうに込めた気持ちを述べていた。

 来賓の田部所長も「桜とともに、大河津分水路を、分水の皆さんに守っていただいていることに感謝の気持ち」と管理者の立場からも、分水さくらを守る会は頼もしい存在と評していた。

 除幕式後には、分水福祉会館で記念式典や、大河津分水路改修事業についての特別講演が執り行われた。
                                               (外山)

 2017年12月03日本紙掲載