研磨職種追加に向け合意、協力確認
外国人技能実習制度見直しに対応 磨き屋シンジケート臨時総会
 2017年12月10日本紙掲載
平チェアマン 磨き屋シンジケート(平浩昭チェアマン)は12月8日午後5時30分から、新潟県燕市白山町三、萬会館で臨時総会を開いて、外国人技能実習制度の受入職種に「研磨」を追加するため、必要となる試験問題の提供や採点者の派遣など協力することを決めた。

 外国人技能実習制度は、発展途上国の若者への技術支援、3年間の実務を通しての技術指導を行う制度で、県央地域でも多くの企業が利用している。

 本来は、技術指導が目的の制度だが、外国人実習生を労働力としているという一面もあり、また、外国人実習生への不当な待遇、他方で、外国人実習生の法令違反などが全国で問題となり、主管する厚生労働省は11月に制度の見直しを行った。従来であれば受け入れる職種と実際の労働内容が違っている、例えば、「プレス」で受け入れて「研磨」を行わせても黙認されていたが、今回の見直しにより、受け入れる職種と実際の労働内容が違っていると受け入れられないことになった。

 しかし、現状では「研磨」が受入職種にないため、「研磨」目的で外国人実習生を受け入れるためには、そもそも「研磨」を受入職種に追加する必要がある。この職種に追加するためには、試験実施機関の設置、追加職種の業界内での合意が必要になることから、臨時総会を開いて磨き屋シンジケートとして、職種追加に向けて協力していくかを図ったもの。

 開会で平チェアマンは、「我々の会として外国人労働者を受け入れるということではないですが、バフ研磨という職種が認められていません。聞いたところではコンビニ業界なども手を挙げているようですが、試験自体を持っていないので受け入れようと思ってもなかなかできないということ。そして、業界団体で合意がなければいけないということで、研磨業の団体としては、認知されているのは磨き屋シンジケートということで、我々の方でこの試験に協力するのか、しないのかで、根本的に職種になれるかどうかが決まってきます」と話し、慎重審議を求めた。

 事務局からの経緯や、追加職種に申請することが決まった場合の磨き屋シンジケートが果たす役割などについての説明に続いて意見交換が行われ、そもそもの制度についてや厚生労働省の方針、試験実施機関などについて質問や意見があった。

 事務局からの答弁によると、あくまでも磨き屋シンジケートが行うのは、試験問題の提供や採点者の派遣協力などで、試験運営や申請は、燕市物流センター一地内に本部を置く、一般財団法人日用金属製品検査センターが行う。また、「厚生労働省側からの説明によりますと、事前段階の合意がなされた後に、試験実施機関の申請が始まります。試験実施機関の申請には、長いと3年から4年かかると言われていまして、それが認められてから本格的な申請になりますので、長いと5年から6年かけての申請になります」とのスケジュール感の説明もあった。

 採決は無記名投票によって行われ、賛成9票、反対3票の賛成多数で、研磨職種の追加に向けて協力していくことを決めた。

 この日の議題は、もう1つあり、金属バフ研磨社内検定認定に係る会則の改定で、こちらも無記名投票によって採決が行われたが、全員が賛成した。

 事業仕分けにより廃止となった「金属バフ研磨技能士検定」に変わる資格として、磨き屋シンジケートでは社内検定制度の実施に取り組んできたが、申請の過程で厚生労働省から組織のあり方について指摘があったもので、研磨を行っている事業所を会員、行っていない事業所を賛助会員とする会員の区別、チェアマンなど役員の任期を3年とするなどの改定を行った。
                                              (石山)