「走りたくなる道」で愛好家呼ぶ
下田地域でランナーズヴィレッジ構想
 新潟県三条市下田地域にランニングコースを設定し、ランニング愛好家を誘致しようというランナーズヴィレッジプロジェクトが同地域の下田郷SATOYAMAみらい協議会を主体に進められている。12月17日、18日には下田地域を試走し、コース設定やランナーのもてなしなどを考えるワークショップが開かれた。テストマーケティングとして来年4月の実稼働を検討している。

 農山漁村ランナーズヴィレッジ化構想は「月刊事業構想」を出版する事業構想大学院大学の構想の1つで、「地域の道を走りたくなる道へ」、「下田地域をランニングの聖地に」がキャッチフレーズ。既存の道をコースに設定するため、新たなハード整備は必要なく、ランニング愛好家は下田に魅力を感じてもらえる層と重なりやすいという。

 走りながら景色を楽しみ、地域の人たちとのふれあいや空気感を味わうことも重要視していて、移動手段がランニングになった着地型観光とも言える。同大学では、下田地域と、農家民泊に取り組んできた長野県飯田市を全国に先駆けたパイロットケースと位置付けている。

 下田郷SATOYAMAみらい協議会では、農林水産省の農山漁村振興交付金(農泊推進対策)の交付決定や、事業構想大学の支援も受けながら事業を進めていて、コンサルティング会社カーボンフリーコンサルティング(株)の池田陸郎取締役、スポーツイベントの企画運営などを行う(株)ビーチタウンの大西勇輝さん、「良い道を探して旅をするラントリップ」を提唱する大森栄一郎さんらを招いて、コース設定や立ち寄り場所などを検討している。

 12月17日の試走では、市内外から8人が往復5キロのコースを約1時間半かけて走り、笹団子の製造販売所にも立ち寄るなどした。

 ワークショップでは、荒沢小学校をスタートする7・5キロメートル、14・5キロメートルのコースや、上級者向けで笠堀ダム、大谷ダムを1度に巡ったり、吉ヶ平自然体感の郷まで往復するコースも提案されていた。

 観光資源として、地元の味覚に加えて神社仏閣の多さや白鳥の飛来地もアピールできるとされ、古民家のかまどを使って炊いた地元産米と地元飲食店の料理を組み合わせた「アスリート食堂」などの拠点となるスペースの案も出され、実現可能性の高さが評価されていた。   
                                              (外山)

 2017年12月19日本紙掲載