Gマーク初受賞から半世紀
グッドデザイン賞 燕編、後期は三条編も燕市産業史料館
 新潟県燕市の企業が1966年(昭和41年)に初めてグッドデザイン賞(Gマーク)を受賞してから半世紀余り、初受賞の「『ラッキーウッドbP100』〈デラックス〉小林工業(株)」をはじめ、40の市内企業製品・シリーズを展示する企画展「グッドデザイン賞 燕編」が1月6日から28日(日)まで、燕市産業史料館(赤坂一夫館長)で開かれている。

 小林工業の受賞は県内企業の初受賞で、以来県内企業の製品では700点以上がグッドデザイン賞を受賞し、その8割を燕市や三条市の企業の製品が占めている。今企画展では1966年から2017年(平成29年)までの受賞製品の中でも、グッドデザイン金賞、中小企業庁長官賞、10年以上提供されているものが選ばれるロングライフデザイン賞を中心に紹介し、優れたデザインの普遍性を垣間見つつ、その変遷を振りかえることができる。

 展示されている製品を類別すると、金属洋食器、ケトルや鍋、ボウルなどの金属ハウスウェア、銅器、包丁、小型家電。初受賞の「『ラッキーウッドbP100』〈デラックス〉」をはじめロングライフデザイン賞受賞は17製品・シリーズで、(株)ヨシカワ「片手鍋『CP―13』」、同「片手鍋クックパル『CP―08』」など1980年代にはすでにデザインが完成され、2000年代に入ってからも基本デザインを踏襲してグッドデザイン賞を受賞していることが見てとれる。

 グッドデザイン金賞は(株)大泉物産の金属洋食器「アポロン♯111013」、中小企業庁長官賞は燕振興工業(株)の「ナイフ・フォーク・スプーン『TI―1』」、(株)青芳製作所の食器「ライト」、(株)宮ア製作所の「十得鍋」の3製品・シリーズ。

 洋食器やステンレス器物が多い中で、日本洋食器(株)の「ステンレスナベシキ」、イソダ器物の茶入れ「大地の実り」、新光金属(株)の純銅おろし「HMO―8、HMO―9」、純銅炊飯釜「ごはんはどうだ! CM―3、CM―5」なども目立つ。

 同史料館の桑原美花学芸員は昭和30年代の金属洋食器輸出制限などを背景に「市内企業は、それまで以上にデザインに注力することで国内外に販路を拓いていったのでないか。昭和41年以降、毎年のようにグッドデザイン賞を受賞し続けている、市内企業のデザイン力を見ていただきたい」と話していた。

 2月3日(土)からは「グッドデザイン賞 三条編」を開催し、同じ金属加工集積地でも異なる産業構造をデザインや製品から紹介する。

 開館時間は午前9時から午後4時30分まで、月曜休館(祝日の場合は翌日休館)、入館料は大人300円、子ども100円。
                                               (外山)

 2018年01月07日本紙掲載