田公堂新作、飾り表札
縁起物のフクロウお出迎え テック・ エンジニアリング注文がきっかけ
 2018年01月10日本紙掲載
 新潟県燕市新生町の金工美術工芸グループ、田公堂(主宰・田公哲夫さん)は、このほど新作のフクロウをモチーフにした飾り表札を発表した。

 飾り表札は田公堂ならではの色鮮やかな緑青で仕上げた銅製で、名字の下にあしらったかわいらしいフクロウがポイント。ヨーロッパでは商売繁盛の幸運を運ぶ鳥として知られ、日本では「不苦労」、「福篭」などの漢字をあてて、苦労知らず、福がこもるなどの縁起の良い鳥として愛されている。田公堂の工芸作品のモチーフとしても人気が高い。

 今回、作品をデザインしたのは田公堂の作家として活躍する哲夫さんの長女、里実さん。フクロウのレリーフがついた壁掛けのウェルカムボードのデザインを元に、これまでにない飾り表札に仕上げた。洋の東西問わず人気のあるフクロウのデザインは、建物の様式に問わずマッチし、さらに、緑青で仕上げているために錆に強く、屋外でも劣化が少ないのも表札にはうってつけ。

 昨年秋、もともと家が近所ということもあり付き合いが長かった燕市杣木の(株)テック・エンジニアリングの阿部眞社長の奥さんが、このウェルカムボードを気に入り、「残っていたら売ってほしい」と要望したのが誕生のきっかけ。結果的に、すべて完売となっていたために、飾り表札として改めて注文する運びとなった。「20年ほど前に、田公堂さんに記念品の絵皿を作っていただいたときにすごく評判が良かったので、今回、新工場のために作っていただきました」と奥さんは話す。同社では、社名だけでなく代表者名の「阿部さん」でも問い合わせなどが届くため表札にした。「大切なものなので、名字が書いてあれば盗難されにくいのではないかと思いました。ゆくゆくはポールを立てて取り付けたいです」。

 田公堂としても初めての試みとなった飾り表札で、田公さんも「本当に良いアイデアをいただきました。フクロウは今までにも田公堂として多く手がけてきましたし、表札も作ったことはありますが、飾り表札は今までになかったですね」と話している。

 今後は価格などを考慮して、少しサイズを小さくしたものを受注生産で販売する予定で、価格は3万円以下を目指す。今後は県内外の個展などでお披露目していく。

 なお、注文後に制作するために納品までにひと月ほどの時間を要する。

 問い合わせは田公堂(TEL・FAX0256・63・9090)へ。
                                                (細山)