「税金通して政治、経済見て」12年間に感謝
新潟経営大学・和田教授定年で最終講義
 今年度で70歳の定年を迎えた新潟経営大学経営情報学部経営情報学科の和田造(はじめ)教授の最終講義が、きのう25日午前10時40分から行われた。和田教授は講義を終えると、「これまでの人生で1番幸せな時間でした」と12年間の教授生活を感謝で締めくくった。

 和田教授は、福井県越前市の出身。早稲田大学高等学院、早稲田大学第一政治経済学部経済科を卒業し、石川島播磨重工業(現IHI)に入社。主に海外工事現場の経理処理、税務申告、工事保険を担当した。約20年間サラリーマンとして勤務した後、税理士事務所を開設。その後、平成18年から新潟経営大学で教鞭をとった。専門は、国際会計、管理会計、租税法で、大学では会計・税務の講義とゼミを担当した。

 この日の最終講義のテーマは「租税訴訟の判例に見る法律解釈について」。学生だけでなく、一般にも公開して行われた。税務訴訟手続きの流れや解釈、概念などについて1時間ほど話すと、「皆さんが1年間、税法を学んできて、税金について深く考えるチャンスだったと思っています。これからも税金を通して、政治や経済を見て頂きたいと思います」と、学生に語りかけた。

 盛大な拍手で講義を終えると、ゼミ生から感謝の言葉が伝えられ、花束が贈られた。

 和田教授は、「大学時代に、教職課程を選択し、教育実習を経験し、本当は中学校の社会科教員が私の当初の夢でした。しかし、悩んだ末に、最終的に選んだ道はサラリーマンでした。その後、偶然に大学で教鞭をとる機会を得ました。大学時代に願った夢が、別の形で実現されたことになりました」と、教員が大学時代からの夢だったと明かした。

 「そして、あっという間に新潟経営大学での12年間、教員を務めることができました。これまでの人生で一番幸せな時間でした。授業やゼミ、あるいはサークル顧問として放課後、学生の皆さんに接することで、私自身も学生時代に戻ったようで、心に英気をもらいました」と12年間の大学生活をかみしめながら、「この大学で、この新潟で多くの人と出会い、貴重な経験をすることができました。新潟はこれからも間違いなく私の第2のふるさとです」と、新潟経営大学、新潟への思いを語って、壇上で深々と頭を下げた。      (石山)




 2018年01月26日本紙掲載