三条市 一般部門、東京都・マリーさん「はじめてはなす日」 子ども部門、東京都・一ノ瀬仙太郎くん「イソ太郎のぼうけん」
手づくりしかけ絵本コンクール最優秀賞決まる
 一般部門最優秀賞のマリーさん「はじめてはなす日」
 一般部門最優秀賞のマリーさん「はじめてはなす日」
 新潟県三条市主催の第2回手づくりしかけ絵本コンクールの表彰式が、1月27日午後2時から、三条市役所栄庁舎の教育センターで開かれ、合計100点の応募の中から、一般部門の最優秀賞に東京都・マリーさんの「はじめてはなす日」、子ども部門の最優秀賞に東京都・一ノ瀬仙太郎くんの「イソ太郎のぼうけん〜とびだせ!ぼくの海図かん〜」が選ばれた。

 「はじめてはなす日」は、犬のレオが住む家に赤ちゃんのハナがやってきたところから始まる物語。「何度も失敗を繰り返しながら」1日10時間、3カ月間かけ、「家中が画用紙だらけ」になっても笑って許した家族の支えもあってできあがった作品で、「大好きな人を思いやるやさしい気持ちをお話にしました。お話が、より生きる絵、しかけを心がけました。子どもたちはもちろんですが、子育てをがんばっているお母さんに伝われば、うれしいです」としている。

 「イソ太郎のぼうけん〜とびだせ!ぼくの海図かん〜」は、「まぬけのイソガニ」のイソ太郎が主人公の物語。磯釣りが好きと言い、主人公のカニや物語に出てくる魚の絵の評価も高く、「今回はただの図鑑ではなくて、スト一般部門最優秀賞のマリーさん「はじめてはなす日」ーリーにもこだわり、文章も一生懸命に考えました。イソ太郎が汽笛で吹き飛ばされるシーンでは、サブタのしかけ絵本をよく見て研究しました」と一ノ瀬くん。

 子ども部門最優秀賞の一ノ瀬くん「イソ太郎のぼうけん」
 子ども部門最優秀賞の一ノ瀬くん「イソ太郎のぼうけん」
 表彰式で國定勇人市長は、「(栄庁舎1階の)栄図書館は、子どもたちのための図書館にしようということで、従来から絵本を充実させようと取り組んできましたが、もっと際立出せようと、平成26年からしかけ絵本の蔵書数日本一ということで、多くの皆さまからご協力頂きながら、今では1700冊のしかけ絵本を取りそろえるようになりました。そうした中で、自分たちの図書館だけでなく、全国津々浦々のしかけ絵本の聖地にしようと、昨年からしかけ絵本コンクールを開催したわけですが、昨年、今年も本当に素晴らしいしかけ絵本の数々を頂いたところ」と話し、表彰者、応募者に感謝を伝えた。

 表彰に続いて、審査員長を務めた、絵本作家のきむらゆういちさんが講評。「1回目も、1回目でこんなにすごい作品が集まるのかと思いましたが、今回はさらに、すばらしい作品が集まって、本当に子ども部門最優秀賞の一ノ瀬くん「イソ太郎のぼうけん」審査が難航しました」と、最優秀賞をはじめ入賞した作品だけでなく、入賞を逃した中にもすばらしい作品が多かったと話し、「本をつくる以上は、どこかにあるような本ではなく、世界に1冊の本であっておもしろくないと描く意味がありません。世界で1冊の本でも、しかけはすごくてもストーリーが弱いとか、いろんな角度から見て総合的に1番良いものを最優秀賞に選ばせて頂きました」と、評価の基準にも触れた。

 表彰式終了後には、きむらさんと、同じく審査員で絵本作家のいしかわこうじさんによる解説も行われた。

きむらさんといしかわさんによる解説 今回、一般部門には73点の応募があり、最優秀賞のほか、優秀賞には、新潟県・おおたにるみこさんの「おばけなんてでないよね?」、三重県・高橋宏実さんの「ムムムむしめがねくん」、しかけ部門賞に埼玉県・新田一良さんの「ともこちゃんのランドセル」、ストーリー部門賞に岐阜県・あんどうくにおさんの「でっかい えをかいたら…」、入賞に茨城県・鈴木さらさんの「あめふり」、静岡県・もりけいしさんの「すばらしいせかい」が選ばれた。

 子ども部門には27点の応募があり、最優秀賞以外では、優秀賞に岐阜県・傍島杏さんの「とびだすおもいでほっかいどう」、広島県・齋藤丈蔵くんの「アゲハチョウのせいちょう」、入賞に東京都・山元菜那羽さんの「犬のおやゆび」、新潟県・榎南美さんの「カラスのゆうびんやさん」が選ばれた。

 なお、受賞作品を含む応募作品は、29日まで教育センターに展示される。       (石山)

 2018年01月28日本紙掲載